最終話.繋がった思い。 ページ34
悼む、というより、感謝の言葉だった。
それでも、思いを伝えるための言葉と、その当時の出来事への悔やみを込めたのだから、悼んだことになっているのかもしれない。
だけど、ちゃんと届いたかは不安だった。
でも……
｢ん？｣
部屋のクローゼットからなにやら黒い紐のようなものが出ている。
……もしかして……。
｢ここって開けたら……い、いやあああああああああああああああ！！！！！！！！！｣
やっぱりそうだった。
｢うるさいですね……。感動のシーンとかじゃないんですか？これ｣
いや怖すぎる！髪の毛がクローゼットの隙間から……
でも
｢おねえちゃん……おねえちゃん！｣
嬉しさの方が勝っていた。
｢おねえちゃん……本当に、ごめんなさい。私……全然分かってなかったんだ。だから……あ、んな、ひどい…こともっ……ぅっく……っ｣
｢あーあーまた泣いて……Aは本当に泣き虫だなあ……｣
そう言いながら、おねえちゃんは少し泣きながら、私の頭を撫でてくれていた。
いつの間にか優太と陽乃ちゃんは、気を利かせてか、部屋から出て行っていた。
｢全然Aがこっちの方とか見ても、見えてないから目が合わなくて、もどかしかったな……ごめんね？A。私、勝手に見えなくなっちゃって｣
おねえちゃんは私にまず謝った。
なんで……私が謝らなきゃいけないほうなのに……
｢おねえちゃんが謝ることじゃないよ……っ勝手なこと言ってた私が悪いの。……でも、おねえちゃん｣
勝手に怒ったのは私。
だけど、私には疑問が残った。
｢ん？｣
｢目が合わなかったってことは、おねえちゃんはずっとこの部屋にいたってこと？｣
私が目を拭き拭き聞くと
｢そ｣
と簡潔に返ってきた。
え、じゃあ
｢もっと早く悼んでれば……もっと早く再会できてたってこと……？｣
｢うん｣
唖然
嘘……私、馬鹿みたい
そしてすぐに
｢当たり前じゃない。実の妹のこと……心配だもの｣
柔らかく笑う、｢姉｣の顔がそこにはあった。
｢そっか……。また、見ててくれてたんだね、私のこと｣
｢そう。
……ねえ、A｣
今度はおねえちゃんが私に聞いてきた。
｢なに？おねえちゃん｣
｢私……残ろうと思うんだけど、この世に。｣
……え？
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ふにゅにゃん@ゆい(プロフ) - ユウさん» コメントありがとうございます!今ちょうどテストなので、明日の夜中から明後日にかけてぐわっと更新します。これからもよろしくです!! (2014年10月9日 14時) (
レス) id: 89967b37fb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - おもしろかったデス。更新待ってます。頑張って下さいね (2014年10月9日 13時) (レス) id: a84825341d (このIDを非表示/違反報告)
ふにゅにゃん@ゆい(プロフ) - 相模さん» ありがとうございます!今日(昨日?)も更新しようと思ったんですが、宿題がまだで…w はい、頑張ります! (2014年8月24日 1時) (レス) id: 89967b37fb (このIDを非表示/違反報告)
相模 - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2014年8月23日 23時) (携帯から) (レス) id: a961cee3f2 (このIDを非表示/違反報告)
ふにゅにゃん@ゆい(プロフ) - 水龍さん» おおお面白かったですか!?はい、頑張ります!!!!これからも応援よろしくですm(__)m (2014年8月22日 14時) (レス) id: 89967b37fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふにゅにゃん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Rinlen12271/
作成日時：2014年8月10日 23時
