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「…みんな、集まってるか？」
話があるからと呼ばれた私達は揃って談話室を訪れた。
歪む視界に何度も足を取られそうになりながらも一日をやり切れて一安心。
きっと寝れば疲れも取れる筈。
先に不満を零したグリム君が他の子に怒られた。
私達は巻き込まれた側なんだぞと頬を膨らますもユウ君に止められる。
ぴりぴりとした空気が辺りに充満している。あんまり良い流れでない事は明白だ。
バイパー君が神妙な顔で話を始めた。
不満を抱いている寮生が居る事は分かっている。
今のアジーム君のやり方には納得していない。
どれだけ止めても彼は一切聞き入れてくれなかった。
彼は困った顔でそう言った。
何処か遠くの方から聞こえるみんなの声が、頭の中でぐるぐるする。
胸の奥で痞えてるのは一体何だろう。
「カリムに直接文句言ってやればいいんだゾ」
散らかった脳内に広がった特徴的な音。グリム君のだ。
寮生達とは勢いが違う。
「何でこんな事になってしまったんだ…」
バイパー君の言葉が再び纏わり付く。
何故だろう、彼が少しだけ怖い。
「医者にでも見てもらったほうがいいんじゃねーか？」
「毒とか、或いは心の病気とか…」
「病気の可能性か…否めないな」
アジーム君のご実家には専属のお医者さんが居るらしいが、今の彼を連れ戻すのはきっと無理だろう。
「ハーツラビュルは寮長の圧政をどう解決したんだ？」
リドル君を悪く言わないで。
そう言いたかったのに、口どころか身体も動かなかった。
何故だか彼を見ると反抗心が抑えつけられるのだ。
まるでその瞳に、大人しくしていろと命令されているみたいで、もどかしい。
「…俺達はどうしたら良いと思う？」
「ジャミルがカリムに決闘を挑んで寮長になっちまうのはどうだ？」
そのお陰で今や素敵な音が鳴り響いてる。
かと言って、この学園の生徒が一癖も二癖も有る事に変わりはないのだけれど。
失礼ながらグリム君にしてはまともな意見だと思ったが、バイパー君は首を横に振る。
彼の家系は代々アジーム家に仕えているらしく解雇されたら家族全員が路頭に迷ってしまうと言うのだ。
「それは子供に背負わせて良い責任じゃないような…」
「バイパー家に生まれた者の宿命だ」
ユウ君が眉を曇らせる。釣られて私も同じ顔をした。
彼は仕方無いと言うけれど、その声色からは違う意見が聞こえた気がした。
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りん(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございま😭劇遅亀更新野郎ですが、頑張ります！！！！ (2021年11月16日 21時) (
レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - とっても面白い作品ですねヾ(≧▽≦*)o更新楽しみにしております！ (2021年11月16日 13時) (レス) @page34 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！！！！わかりにくかったかなーと思ってたので、嫉妬してるところ伝わって嬉しいです😂 (2021年11月13日 20時) (レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみに待ってます(●´▽`●)リドルくんの嫉妬とか可愛いです(●´▽`●) (2021年11月12日 22時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 花束さん» ああああああ！お返事遅くなって申し訳ないです！ありがとうございます😭😭そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新、暫しお待ちを！！ (2021年10月15日 21時) (レス) id: 35357c875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月15日 18時
