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「ふあ…」
昨日は必要以上に体力を使った。
お陰でぐっすり寝られましたけど。
あの後、魔法石を持って帰れば学園長は凄く驚いていた。
絶対に無理だと思ってたから退学手続きを粛々と行っていたそうだ。
本当、全然優しくないよね。
でも化け物やら何やらが居た話をしたら何と二人の入学が認められたの。
生徒同士が協力したなんて前代未聞らしくて涙流して変な声出しながら感動してた。
ちょっと引いた。
しかも、その要となったユウ君には猛獣使い的な才能が有るとか何とか言って一気に監督生まで昇格。
みんな気づかなかったから口を出さなかったけどこれから絶対に面倒事押し付けられると思う。
だって肩書きが有るのは都合が良いって言い掛けてたよ。
知らない方が幸せなのかと思って言わなかったけれど…。
支度をする為、背中を伸ばしベッドから降りる。
他の寮生は大抵相部屋だけど各寮長は一人の部屋を貰える。
私は特別待遇として一人部屋にしてもらった。
学園長から優しいのでと何度も付け足されながら許可貰ったのを今でも覚えてる。
でもこれは、別に私から頼み込んだわけじゃなくてあの人が勝手にそう手配した事。
私に恩を売るのは少しお門違いなのです。
身支度を済ませて扉を開ける。
するとリドル君が向こうから歩いてくるのが見えた。
「おはよう」
「やぁ、おはよう」
いつでも背筋が伸びていて立ち姿も歩き姿も堂々としている。
そんな彼に憧れの念を抱く生徒は沢山居るだろう。
「リドル君、昨夜何かあった？」
「…どうしてだい？」
「声を聞いた気がしたんだよねぇ」
厨房辺りから聞こえたような気がした。
驚いたような声が。
「特に報告は受けてないけれど」
正直、夢現の状態ではあった。
でもそんな聞き間違いするかなぁ。
何だか腑に落ちず小首を傾げる。
「寮生達が単に部屋で騒いでいたのかも知れないね」
「あ、それかも」
「見つけたら注意しておくよ」
「ううん、大丈夫だよ。私の耳が過剰に音を拾っちゃうだけだから」
私は人より耳が良い方。
だから少し遠くに居ても耳を澄ませば会話が聞こえてしまう事だってある。
だからいきなり大きな音を出されたりするとびっくりするんだよね。
因みに、これを知ってるのはリドル君と学園長。
あと何故かクルーウェル先生が薄々気づいてそうだった。
仔犬の体質管理は俺の役目でもあるって言われたの。
「わっ」
急に庭園方面から叫び声が。
この声色、絶対グリム君のだ…。
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りん(プロフ) - ラムさん» はじめまして！そう言っていただけると此方も凄く嬉しいです！ゆるゆる更新になってしまうかもしれませんが、頑張ります！ありがとうございます！ (2020年9月27日 0時) (
レス) id: 6f476b47f8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話しの続きが気になる (2020年9月26日 16時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2020年8月27日 15時
