幽霊くんと天馬くん【男主】 (ページ4)

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幽霊in神高ページ4

.(No side)

Aと出逢ったのは昨日の事で、早速今日から未練を思い出させる手伝いをすることになった司。

普通に学校があるのでAも着いて行く。

今は昼休みに入りたてで、昼食をとるのに移動をしているところだ。目的地は中庭のよう。

『ちっすちっす』

司「おお！Aか！！」

『…ねえ天馬くん、俺昨日から思ってたんだけどそんなに大きな声で喋って変に思われないの？』

司「案ずるな！オレは周りからどう思われようが平気だ！」

本人も言っているように杞憂だ。なんせ彼は普段から独り言が激しいので周りからはいつものか、程度に思われるのだ。

彼自身、周りからの信頼が厚いのでそれだけで孤立する人間でもない。

『そう、ならいい！』

そう言って笑うA。こんなにも明るい笑顔をよく見せる彼が幽霊らしく見えないのは彼の性格の為か、それとも幽霊になって間もないからなのか。

中庭に着いてからAはきょろきょろ周りを見回した

そして何かを考えるように腕を組んで首を傾げる。

『うーーん、うん？』

司「どうしたんだ？」

自分が座るところにハンカチを敷きながら聞く司。

『なーんか、見覚えあんだよなここ』

司「おお！未練を探すのにも覚えていない記憶が必要かもしれないからな！ゆっくり考えるとするか！」

そう言いながらハンカチを敷いたところに座る。

隣に来るといい！とAに問いかける司。

『え、今なんて言った？もっかい！』

司「？…ゆっくり考えるとするか？」

『その後！』

司「あぁ！A！隣に来るといい、か？」

『！！俺、ここでよく昼食ってた気がするなあ、毎日同じ人と！いっつも一緒にいたんだ、そうやって隣に来いって言ってくれてさ笑』

楽しそうに思い出したことを話し始めるA。

それをあたたかい眼差しで見守る司。彼がもっと思い出せるといい、素直にそう考えていた。

司「(いつも一緒にいた人がいたのか…)」

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