1 ページ1
太宰side
「密君、これよろしく頼むよ」
私がそう云うとこくりと頷き頼まれた事をこなす彼
フードを目元位まで深々と被っており、顔はマスクで見えない
服装は黒色のパーカーにジーパンというシンプルな格好だ
なぜかパーカーは体に合ってなく大きいが...
フードから少し出ている髪は白色で毛先が黒っぽい
まるで芥川君の逆バージョンのようだ
初めて彼を見た時は変わってると思った
話しかけても喋ってくれず
いつも黙っていた
おかげで最初は男性か女性か分からなかった
「密、この報告書のことなんだが___」
国木田君が話しかけてもやはり彼は何も云わない
その代わりメモ用紙に何かを書いて国木田君に見せる
___さっき云った事は訂正しよう
彼は話さないのではない
“話せない”のだ
昔とある人間に喉を潰されたそうだ
実を言うと『密』という名前は本名ではない
彼はなぜか本名を名乗ってくれない
戸籍も調べてみたが何も情報はなかったらしい
だから秘密という文字から『密』という字を取ったというわけだ
本当に謎に包まれている...
下手したら私よりも謎が多いのではないだろうか
とまぁ彼の紹介はこのくらいにして...
「敦君、密君、そろそろ任務の時間だよ」
「あ!そうですね!
行きましょう密さん」
『コクリ___』
敦君の言葉にも頷くだけだった
.
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:日向夏 | 作者ホームページ:http://gokutozihen
作成日時:2019年7月9日 19時