うさぎのマーチ【銀魂】 (ページ10)

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助けた人IV ページ10

「宇宙警察咲羅は、夜兎族だけで作られているんだよ」

「ま、まじかよぉぉ！？？」

しかし、納得がいく。
頭の布も、面も、顔を隠しているのも、季節の割に厚着なのも、夜兎だからだ。

「でも、1時間も経たずに回復ってのは」

「そう、早すぎる。李苺たち、、っていうか、李苺と姫は、」

話はそこで途切れた。李苺は通りの方を見つめていて、目線の先には李苺と同じように大きな布を巻いた少女の姿があった。

「李苺っ！」

「姫、どうしたの？」

宇宙の警察ツートップが並んでも、江戸の警察よりも圧がないのは女だからだろうか。
いや、その他にももっと、普通の警察にはあって、こいつらには無いものというか。

「土方さんが呼んでるよ。資料の確認と、あの天人のことだって」

「わかったよ～。じゃあね、お兄さん。続きは姫に教えてもらってね」

取り残された俺と〝姫〟は、呆然とお互いを見つめていた。

「えっと、、どこまで話したんですか？」

「宇宙警察咲羅は皆夜兎だっていうところまで。なんか、お前と李苺だけが違う、、みたいなところで終わってる」

正直、説明が始まる前から1番気になっている部分だ。〝 2時まで〟これに意味はあったのだろうか。