今日:8 hit、昨日:9 hit、合計:1,079 hit
小|中|大
兎の人 ページ14
夜兎は絶滅の危機にあると言われているけれど、案外どこにでもいるんじゃないだろうか。
それとも、俺が夜兎をおびき寄せる体質なのか。
なんてことを思いながら、橅緂と別れた後もぶらぶらと歩く。
細路地に入る時、見覚えがある男とすれ違った。
「、、ヅラ?」
「ヅラじゃない桂だ」
今日はバケモンは連れていないらしい。
「それにしても、今日は随分と重装備だな」
「宇宙警察が来ているらしい。宇宙の警察にはなんの敵対心も無いが、地球の警察と組んでいるならば話は別だ」
「あっそ」
向こうは全員が夜兎。いくらヅラでも勝てる保証はない。もちろん俺もだが。
「せいぜい、喧嘩は売らないようにな」
「分かっているさ。今日は大人しく散歩でもしておく」
散歩をする暇があるなら、警察に見つからないように家に篭った方が賢いと思うのだが、アホだからしょうがない。
また捕まって、性懲りも無く脱走するのだろう。
「じゃあな」
「ああ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:林檎飴 | 作成日時:2019年9月10日 0時