キス魔サイト[まふまふ]

7話 ページ8

まふまふside






｢うふふふふ、聞いてよAちゃん、あのね？…。｣


ポスターに話しながら気持ち悪い笑いを発する。

彼方さんが居たら容赦なく病院に連れてかれるだろう。

だがそんな事は気にしない、何故なら。


｢なんでこんなにも匿名さんと気があっちゃうんだろう…。すっごく楽し…。｣


そう、とてつもなく相性ピッタリなのだ、匿名さんと。

顔は分からないけど性格が良い、みたいな？

これで顔の好みもドンピシャだったら、多分匿名さんのこと普通に好きになれる。

上から目線ですみませんだけど。

まぁひとまず、今してみたいのが、匿名さんと会うって事だ。

本当にどんな人なのかを知りたいし、匿名さんに興味がある。

とりあえず言ってみるか。


｢あの、めっちゃくちゃ失礼だとは思うんですけど、会うことって可能ですか？｣


するとすぐ来る返信。

かと思いきや、さっきまでのようにはこなくて、一体どうしたのだろうと10分ほど待っているとくる返信。


｢いいですよ、いつ会いますか？｣


良かった、ホッとした。

会えないって言われたらメンタルボロボロだっただろう。


｢23日か、27日はどうですか？｣

｢27日なら空いてます、どこで会うのがいいですかね。｣

｢じゃあ○○駅の前って大丈夫ですか？人も少ないですし。｣


気づいたことがある、匿名さんは本当に個人情報を晒せないらしい。

勿論俺もだけれど、それ以上に大変で、人がいる場所に行く際は、例のあの格好をするんだそうな。

だから人が少ない○○駅の前で、と言ったのだ。

すると、｢いいですね、では時間は…。｣という話となり、とうとう会うんだという現実感に胸をふくらませた。

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