12話 ページ13
まふまふside
「や、やっぱり気持ち悪いよね!ごめんなさいやっぱり聞かなかったことにして…!」
恥ずかしそうに、そして悲しそうに言うAちゃん。
「き、気持ち悪くなんかないよ!むしろそう思ってくれるの凄い嬉しいし…。」
「き、気遣いありがとう…。」
あああ伝わらない!恥ずかしがってるAちゃんも可愛いけど!!こっちが申し訳なくなる!!
「き、気遣いじゃなくて!その!」
言い直そうとするけど、なかなかAちゃんは俯いたまま顔をあげない。
「じ、自分もキス魔だから!いつもAちゃん見ててAちゃんにキスしたいなーとか思うしあぁヘンタイみたいこんなの…。」
今度は自分が恥ずかしくなる。
お互い顔が真っ赤になった。
でも分かってくれたのか、Aちゃんは顔を勢いよくあげて俺の目を見る。
「ほ、本当にありがとう…優しいね、真冬……。」
照れくさそうに笑うAちゃんとの距離は、Aちゃんが顔を上げたから凄く近くて。
やばいめっちゃいい匂いするし可愛いしこんなの理性抑えられる訳ないじゃん。
顔がまだ暑いまま、「そんなことないよ。」と言おうとするけど、言葉が上手く出てこない。
「ぅ……あ…。」
「ま、真冬?」
「んん…!!……キスしたいいい…。」
ボソボソと独り言を言うが、Aちゃんとの距離は数十センチ。
勿論聞こえている訳で。
またAちゃんは顔を真っ赤にする。
数秒黙り込んだあと、「私も。」なんて言うその姿がもう理性を壊す天才かな、なんて思えちゃって。
Aちゃんは震えながら言う。
「す、する?キス…。」
「し……していいの…?」
「うん…。」
「めっちゃ長いかもしれないよ…?」
「むしろ……好き。」
そう言われ、Aちゃんの顔を手で覆いながら、唇を近づける。
2人とも震えながら目を瞑り、とうとう重なる口。
その瞬間、もう止まることは出来なくて。
最初は触れるだけにしていたけど、だんだんもの欲しくなって口の中へと舌を入れていく。
Aちゃんの漏れる声にまた深くキスをしていって。
やっと離したのは、息が吸えなくなってからだった。
息切れながら顔に熱が集まる。
どうしようAちゃんとキスしちゃった。
大大大大好きな人と、キスしちゃった。
現実味がなく、夢の中にいるかのように、頭がふわふわとする。
「やばい…すっごく気持ちよかった……かも。」
「俺、も…。」
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年12月25日 21時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
るりな - めあさん◆素敵なお名前〜!この作品大好きなのでこれからも読めるのは幸せです〜.・*。要するには!大好きです!これからも頑張ってください応援してます! (2019年10月27日 12時) (レス) id: 3e7e48236e (このIDを非表示/違反報告)
めあ - 狂狐さん» ありがとうございます! (2019年9月29日 15時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - めあさん…!飴さんでは無くともこの作品は推し続けるので安心を!あとめあさんの文才は存じてますので!まぁまとめると安心してください&頑張ってください! (2019年9月28日 15時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
るりな - どっちも? (すぐにお返事返せなかった私をお許しください(;-;) (2019年9月21日 10時) (レス) id: 3e7e48236e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴とめあ | 作成日時:2019年8月20日 23時