社会の闇を具現化した人間

第４話　それが大人だから ページ15

放送局

ｳィｰﾝ

ス「おはようございまーす」


貴「おはようございます」


拓「おはよーございます」


春「お...おはざぁす..」


貴「おはよう ﾆｺ

(朝起きた瞬間より職場に着いた時のほうが元気！

観念して一周回って楽しくなるみたいな

あっ、なんか今日頑張れそう)」


ｺﾝｺﾝ


貴「どうぞ〜」


ｶﾞﾁｬ


ス「失礼しま..えぇ..全然どうぞって感じじゃない...

ていうか、男の人だったらどうするんですか！

気をつけてください！」


正論である


貴「つかの間のメンタル無双モードってありますよね！」


上下ピッチリの薄着で腰に両手を当てドヤ顔をかまされても困るだけである


ス「...とりあえず着替えに集中してください」



優「おはようございます」


ス「おはようございます

さっきAお姉さんが肌着姿で異様にご機嫌でしたよ」


優「よく分かんないけど面白怖いですねそれ」


ｶﾞﾁｬ


貴「....あ、おはよう」


ほんの数分で何があったのだろうか。


ス「(無双モードが終わってる...)」


優「...おはようございます

(薄着でもご機嫌でもない..)」


貴「...何も状況は変わってないのに一時的に解き放たれた気分になるアレは...

きっと心の防衛反応」


優「大丈夫ですか？」


スタジオ

貴、優、詩「「「よい子の皆〜！こんにちわ〜！」」」


優「歌のお兄さん池田優歌です！」


詩「歌のお姉さん多田詩織です！」


貴「体操のお姉さん裏道Aです！」


詩「今日も皆でいーっぱい元気に歌って遊ぼうね！」


優「まずは優歌お兄さんも大好きなこの曲だよ☆

『傘持ってない日に限って雨降るのなんで』」


優、詩「「♪天気予報は曇り時々雨

♪試される僕の動物的勘

♪傘を 持ってないときに限って雨が降るのはな〜んで

♪逆に持ってた時は降らないよね〜

♪降水確率そこそこ高いのに

♪使い時のない傘は１日中荷物になって

♪何をするにも地味に不自由〜不快♪」」


貴「..........」


真顔で傘を抱きかかえているなどなかなか恐怖である。


〜数時間前〜


貴「傘持ってるだけですか...

それ私要りますかね？」


Ｄ「要るよ〜Aちゃん次第だよ

この曲が子供の心を掴めるかどうかは！

空虚を見つめる人の哀愁があってこそだよ！多分！(笑)

曲の深みが変わってくるから！...多分！！(笑)」

〜〜〜〜〜〜


意味がわからない


でも


目上の人の言うことには分かった振りをしなければならない


それが大人だから

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