サッカー小説 ページ1
妹たちはサッカーが好きだった。僕はそんな妹たちの喜ぶ顔が見たくてサッカーをやっていた。でも、僕は…サッカーを嫌いになった。なぜなら、空桜の亡くなった原因がサッカーだったからだ。妹2人をなくしてからは…僕は一人ぼっちだった。でも、寂しくはなかった。なぜなら、たった一つの約束を守ることを心に誓ったからだ。それは…「この島を守り続けること」だった。そのため僕は一度も島を出たことがなかった。そんな時、僕の前に1人の少年が現れた。僕と同じくらいの年齢の少年が…。名前はカイ。サッカーがとても好きな少年だ。僕はその子が現れてから、必要以上に避けた。なぜなら、僕はサッカーを嫌いになったからだ。
「ねぇ、君、名前は⁇」
僕はカイという少年を無視し続けた。そのうち…諦めてくれることを祈って。
「ねぇ、どうして無視するの⁇」
「ごめん…。もう僕に関わらないでくれる⁇」
「妹…。」
「…⁉なんで…カイ。君がそれを…⁉」
「君がいつも墓参りしてるのこっそり見てたから…。」
「そう…なんだ…。」
「少しは僕のこと…わかったくれたかな。俺…君のこともっと知りたいな。」
そう言われ、話しているうちに少しずつ…カイという少年に心を開きつつあった。いつの間にか、なんでも話せるようになっていた。妹の事も…。
「そっか…。そんなことがあったのか…。一人で抱え込まずに言えよ。」
「ありがとう。カイ((ニコッ」
でも、僕は一つだけカイに隠していることがあった。それは…空桜の事故が原因でサッカーを嫌いになったことだ。それだけはどうしても言えなかった。ある日…カイにこんな誘いを受けた。
「ねぇ、サッカーやらない⁇」
昔は『サッカーボール』を見るたびに怯えていた。そんな生活を毎日してきたのだから慣れもしてくる。僕は誘いを断った。すると、突然、カイが言った。
「まだ、名前聞いてなかったね。」と。
「僕の名前はシュウ」
「シュウ…うん、また一緒にサッカーやろう!」
そう言ってカイは、その場を後にした。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵莉菜@デメ | 作成日時:2016年8月19日 14時