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「美味しいでしょ!」
風「は、はい!とても美味しいです!!」
...と箸で突くのはやけに小さなハンバーグ
まるで余りの食材を無理矢理捻り出したかのような大きさだが、Aさんの器には一口サイズに既にカットされたそれなりの量
育ち盛りなのだからたくさん食べられるのは当たり前
しかし、何とも必死な"早く帰って欲しい"という思いはヒシヒシと伝わってくる...
あの後、本当にご一緒しても宜しいのかとAさんの目を盗んで我が上司に聞くと
『俺はいいパパだからな』
とこれまたよく分からない事を
風「明日から自分で学校に行く事になりますが、不安はありませんか?」
「ううん、春休みにパパといっぱい学校行ったし、あゆみちゃんと一緒に行く約束もしたから大丈夫!」
風「もし困った事があったらどうしますか?」
「ブザー鳴らして、お巡りさんか、110番する!」
降谷さんもこの点については大変心配されていた
幼稚園の間は送り迎えを出来ていたが、小学生になったこれからはそれが難しくなる
道に迷ったり、寄り道をしてまっすぐ帰って来なかったり、変質者に目を付けられたり
この為に会議を開いた程だった
携帯を持たせるかという話もあったが、"携帯で遊ぶ事にハマりパパと遊んでくれなくなったら嫌だ"との理由で却下
...一体遊びたいのは降谷さんなのかAさんなのか
結局、"毎日長い時間でもないから通学路を公安部で見張る"という案すらも一蹴され
『...大丈夫だ、俺の娘は賢い。ただ学校へ行き家に帰って来る事くらい造作も無い。お前達に心配される程Aは馬鹿じゃない』
と愛娘を自慢されて終わった会議
その親バカ具合に我々一同も笑った方がいいのかどうなのか分からなかった
何の為の会議だったのか
どうやら卒園式後に何度か帝丹小学校へ連れて行き道を覚えさせたようだが...
私はやはりキッズ携帯でも持たせた方が良いのではと思う
交番や110番に頼るのは間違っていないが、本当に何かあった際他部署には世話になりたくない
だから我々公安に直接通じる手段を与えるべきだと
降「新しいベッドで一人で寝れそうか?」
「うん!お布団もふかふかだし、パパありがとう!」
降「そ、そうか...そうだな...そう..だな...」
風「...どうかされましたか?」
降「いや...うん...そうだな...」
...まさかここまでされて、降谷さんは一緒に寝たいと...?
結構なお金をかけて部屋を用意されたのに?
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たろ。(プロフ) - 親バカ割と迷惑で笑うww更新楽しみにしてます! (2022年3月21日 17時) (レス) @page20 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
ハナノアナ!(プロフ) - 更新楽しみに待っておきますね!💜❤💙💚 (2021年11月10日 0時) (レス) @page18 id: ccc7628059 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 修行、頑張って下さい!!!! (2021年10月30日 18時) (レス) @page18 id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - Rinさんの作品どれも大好きです。いつも楽しく読ませてもらってます。帰って来るのをずっと待ってます。 (2021年10月27日 3時) (レス) @page17 id: 8b5d31fef6 (このIDを非表示/違反報告)
玖欄(プロフ) - いつも作品楽しく読ませてもらってますよ。面白いですよ〜。自信持って下さい。帰って来るのを楽しみに待ってますね。 (2021年10月26日 14時) (レス) @page17 id: 6fb014f278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin. | 作成日時:2021年10月18日 22時