公安警察、辞めさせて下さい 2【安室透/降谷零】

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降「A...！」



え



降「悪かった、俺が悪かった」



え？



降「これまでの事全て謝る」



え！？



「ちょ、ちょっと待って下さい！何でここに

降「もう結婚したのか？」

「いや、それはまだですけど

降「なら今すぐ東京に帰ろう、航空券は取ってある」



何これ
え、どういう事？
ここ福岡だよね？
何で電話取ったら目の前にタクシーから降りて来たイケメン？
しかも"A"って...



降「仕事もまだ山積みだ、ほら、早く

「む、無理ですよ！今お見合い中なんです！それに私は仕事を辞め

降「辞めさせない」

「...あの、ですから

降「お前をゼロにする」



...ん...？
今なんて...？



降「最初からお前はゼロに来るべきだった。おかしいと思わなかったのか？俺と全く同じ成績を叩き出しておきながら警視庁の公安部に配属された事」

「...いえ、別に...」

降「っ、人事がお前が女だからという理由だけでゼロに入れなかったんだ！どうせすぐ結婚だの出産だのして辞めるからと」



...事の展開が早過ぎて一言一句何にもついていけない
ゼロが何だって？
警察庁所属のエリート様達の事でしょ？
私が？
そこに入るはずだったって？
いや、そもそも何でここに降谷さん？



降「だから早く

「だから私今お見合い中なんです！もうすぐ結婚する事になるんです。仕事は続けられません。...やるべき事が残ってるなら降谷さんこそ早く帰って下さい。私は、っう！？」

降「ダメだ」



...！？！？

何これ何これ何これ
身動きが取れない
心臓の音が聞こえる
ネクタイが頬に擦れる
しかも温かい...？



降「...それだけはダメだ、結婚はさせない」

「何、言って...」

降「...一緒に東京に帰って来てくれ、頼む」



どういう事？
全然分かんない
何でダメなの？
仕事があるから？
...でもそれ以前に何で今私はその腕の中に



「は、離してください！降谷さん何かおかしいですよ？熱でもあるんじゃ

降「そこまで言わないと分からないのか？」

「.....」



涙が出そう
何でこんな事に
全部夢？



降「...そんなに結婚がしたいのなら俺がしてやる」

「え

降「だから今すぐ東京に

父「君、...」

「っ、お、お父さん！」

降「お、お父さん...？」

父「...これはどういう事だ」



...もしかして修羅場？

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