公安警察、辞めさせて下さい【安室透/降谷零】

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男「本当にやってませんよ！」

「いいえ！絶対に触られました！...信じて下さい！嘘じゃありません！」

警「うーん...証拠も無いからねぇ...」



早く家に帰りたいのに...
こんなに長引くなら痴漢なんて無視すれば良かったかも...
とは思いつつ、公表は出来ないとは言え自分も警察官なんだから見過ごせもしない



警「今時ね、流行ってるんだよ。君みたいな若い女の子が急に"痴漢されました"って無実の男連れてね。示談金の金欲しさに嘘ついてる事件。この人も家族がいる身だし、奥さんや子供にまで迷惑かかるのは嫌でしょ？」

「い、嫌も何も、大事なおしり触られてる私の方が嫌ですよ！このおじさんが家族を失望させるかどうかは私の責任じゃありません！」

警「はぁ...どうしようかね...」

男「もう帰して下さいよ！明日も朝仕事早いってのに...」


は...？
...何で私が悪者みたいな...



「...とりあえず、まずは調書書いて下さい！このまま何もなかった事にするつもりですか！？」

警「でもねぇ...」

「書いて下さい！じゃないと警視庁に報告しますよ！」

警「はぁ...ちょっと待ってて」



そう言って裏にゆっくり歩いて行ったお巡りさん
信じらんない...
こんな職務態度だなんて
注意とかされないの？
同じ警察官として恥ずか



「...な、何ですか」

男「これで勘弁してよ。1万円、充分でしょ？」

「っ、ふざけないで下さい！私はお金が欲しいんじゃ

男「じゃあ2万でどう？」

「だからそうじゃ、えっ...？」



二人の福沢諭吉を払い除けようとした体をグッと押し戻されて
切り替わった視界は何度飛び付きたい妄想したか分からない背中

嘘...何で...？



降「...こんな所で何してる」

「え...いや、その...」

降「...首は治ったのか」

「あ、はい...午後には

警「あれ？君彼氏呼んだの？」

「っ、はい！私の彼氏で

降「彼女の職場の上司です。何があったんですか？」



うっ...
キッと睨まれた視線が痛い...



警「上司ですか。その女性が、そこのサラリーマンに電車でお尻触られたって言うんですよ。証拠も無いし、何か減ったわけでも無いんだから今日はもうお家に帰りなって言ったんですけど、調書を書けってうるさくて」

「うるさいって何

降「お前はとりあえず黙ってろ」

「は、はい...」

降「...調書は書かなくて結構です」

「え！？そんな

降「A」

「っ...」

降「...代わりに刑事部の人間を呼びます」



け、刑事部...？

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