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風「あ、降谷さん」
降「拳銃を取りに来たんだが」
風「それならデスクの一番下の引き出しに入れておきました」
もう10時か...
1日1日長いようで短過ぎる
あの女...はもう帰ったのか
風「あの...ご自身が使われていた方をAさんにお渡ししたのですか...?」
降「ああ、それがどうした」
風「大丈夫なのですか?元はP2000を支給する予定だったのに、いきなりP7は...」
降「俺が問題無いと判断した、それに対して根拠を持った異議があるなら聞く」
風「い、いえ...」
やはり例え同じ型だとしても、新品はそう馴染まないな...
手に持った感覚があの女に譲ってしまった物とはどうも違く感じ、取り返せもしない事に若干の後悔を感じる
風「...それと、お隣に住まれていたんですね...」
降「.....」
風「どうして教えて下さらなかったのですか...?」
降「...聞いて来なかっただろ、プライベートを話す義務は無い」
風「もしかして"知られたくなかった"、という意味ではないのですか?」
一通り確かめてからホルスターに入れた拳銃
1キロ弱の重みが脇から肩にかかる
降「...何が言いたい」
風「以前大量に作り置きをAさんに提供されたと聞きました。そして昨晩も彼女に夕飯を振る舞ったと。...これまで拳銃の所持を許可されなかった事や未だ現場任務を禁止している事も含めて、他意があるのではありませんか?...そうなら反対などしません、公安の暗黙のルールなど気にせずにお気持ちを
降「俺は人事に文句を言いたいが為にあいつを利用している。それだけだ」
風「え、じ、人事ですか...?」
降「あんな女にそれ以外の私的な感情など無い、勝手に勘違いをするな」
風「...、失礼しました...」
・
そんな用事を終わらせて、自宅へと車を走らせる道中
一定の間隔でハンドルを握る手を照らす街灯の下、考えるのはあの女がくだらないアニメやら見て仕事をサボっているのではないかという事
そしたら今度こそ全部捨ててやる
ちょうど明日はゴミの収集日だ
...とアパート最寄り駅前の交差点
停車した車内で、俺は何かと理由をつけてあいつを...
降「ん...?」
あれは...
駅前交番
制服を着た警官に案内されながら入って行ったのは、スーツ姿の男女
降「...クソっ」
あの女今度は何を
そうまたイライラしながら気付けば路肩に車を止め夜風の中を小走りしていた
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ぷぅ(プロフ) - 毎日Rinさんの作品を繰り返し読ませていただいてます(*´▽`)無理せずにゆっくりで大丈夫ですので更新を楽しみにしてますね(#^.^#) (2021年10月3日 21時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
salome - いつも見ています応援しています無理せずに更新ユルユルと待っています (2021年10月3日 19時) (レス) @page49 id: 39ad1191d9 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 毎日更新お疲れ様です Rinさんの小説を読むことが日課になってることに気付きました。生きているといろいろありますよね。特にこんなご時世ですし…。無理せずよく食べて、よく寝て、ゆっくり休んでください。いつまででも待ってます☺️ (2021年10月2日 12時) (レス) id: 19af3e3833 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 更新お疲れ様です。毎日Rinさんの小説を読むの楽しみにしています。どうかお身体を大事にして無理はしないでください。たとえ更新がすごくゆっくりになってしまっても私は楽しみに待っていますので。 (2021年10月2日 9時) (レス) @page45 id: b1aca0bc48 (このIDを非表示/違反報告)
ふれあ(プロフ) - 更新お疲れ様です。毎日更新されてるかな〜ってチェックするのが日課になってました☺️気候的にも寒くなってきたし、十分お身体には気をつけてくださいね😢無理せず…更新はなくてもRinさんが健康であれば嬉しいです!ゆっくりお休みください (2021年10月2日 2時) (レス) @page45 id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin. | 作成日時:2021年9月21日 21時