公安警察、辞めさせて下さい【安室透/降谷零】

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ピンポーン



「うぅ...」



ピンポーン



「...もうちょっと寝させて...」



ピンポーンピンポーン



「...誰」



ピンポーンピンポーンピンポーン



「...まいいや...夢の続きを

降『おい！！』

「はっ！イケメン！」


一気に目覚めたその声でベッドを飛び降りて
着替える暇も無くバタバタと玄関に向かって


ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン


と相変わらず鳴らされ続けるドアの向こう側へ飛びかかるように


バンッ


「はい！」

降「なっ！」

「今起きたばっかりでまだブサイクなので見な...あ、あれ...？降谷さん？あ...」


見ると綺麗な金髪の下のおでこを右手で押さえてる姿
それだけでも...
ま、漫画の1ページみたい...


「カッコいい...」

降「っ、人にドアを思い切りぶつけておいてまずは謝罪じゃないのか！」

「ひっ、ご、ごめんなさい...！あまりにピンポンピンポン鳴るから急ぎかなと思って...」

降「その前に電話は何度もかけたぞ！何故取らなかった！」

「あ、それなら休みの日は10時までおやすみモードです」

降「お、おやすみモード...？」

「ほら、この三日月のマーク。これが付いてる間は通知が来ないんです。今時便利になった物で、変な迷惑電話で起こされる心配も無くなり

降「無くなってないだろ！そんな設定今すぐ消せ！上司からの電話に出ない部下がどこにいる！」

「あ、じゃあ降谷さんの番号だけ着信許可にしておきますね！」





・




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降「...こっちを見るな、気が散る」

「で、でも、せっかくのイケメンなんですから見ておかないともったいな

降「免許は持ってないのか」

「...一応大学生の時車の免許は取りましたけど...車自体を買ってないのでペーパーです」


スーパーへ向かう車の中
俺は午後からベルモットに会う約束があるが、この女もどうにかしないといけない
残り3600円程で車も無いとなれば...
全く...


「あ、そう言えば、下の名前の"れい"って数字のゼロの零ですか？」

降「そうだ、それがどうした」

「ダジャレみたいですね」

降「....」

「もしかして！だからゼロに入ったんで

降「今すぐ車から突き落とすぞ」

「ご、ごめんなさい...」


本当に
何故この貴重な半日をこの女の為に使っているのか

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