207 降谷side ページ7
風見「.....続けます。リビングからそのままアパートの1階へ、そして道路前まで続いていた血痕ですがただいまDNA鑑定を科捜研に依頼しています。雨により一部流されてしまったものもありますが、刑事部は全て同一人物のものだと考えています」
降谷「.....お前は何故そんなに平気なんだ....」
少しでも緩めば気が狂いそうになっている俺がおかしいのか
風見「......それは本気でおっしゃっているのですか。私が平気そうに見えますか。」
降谷「....おい!離せ!!」
いきなり掴みかかって来た風見の目は少し充血していた
風見「降谷さん!あなたが側に付いていながら、どうしてこんな事になったんですか!!
鑑識によると、血痕の乾き具合から推測して流血する前後に、携帯から“パパ”に電話をかけていたそうですよ。約30秒程という短い通話だったようですが、それなのに.....それなのにあなたはどうして!!」
降谷「......」
半泣きで訴えてくる風見に言葉が出ない
全くその通りだ
あの時急いで戻っていれば、今横に居たかもしれない
風見「......他の誰でもないAさんが行方不明になってしまったのに、我々公安が“何もしない”のはどういうことですか」
“何も出来ない”ではなく“何もしない”という言い方を選んだ風見の真意を受け取る
風見「我々はあなたの部下です。Aさんをお守りする役目は私達にも平等にあります。」
体勢を正しながらそう頑強に言葉にした風見が、今は俺の何倍も強く見えた
そのまま真っ直ぐに頭を下げる
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風見「降谷さん、ご命令を」
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降谷「......公安警察の威信にかけて、どんな手段を使ってでも、」
ゆっくりと体を起こした目の前の男は、揺るぎない眼差しを向けてくる
その姿勢に俺も決意する
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降谷「守り抜け」
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こちらに力強く敬礼をして部屋を出て行くのを見守り携帯を開く
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降谷「......大変申し訳ありません」
黒田 “話は聞いている。手は回しておいた”
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故哀(プロフ) - 更新ありがとうございます!!私は読ませて頂いている立場なので、どちらでも作者様のお好きな方にしたら良いと思います!!どっちになっても楽しみにしています! (2021年6月15日 0時) (レス) id: ff320ab344 (このIDを非表示/違反報告)
みにわ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも陰ながら応援しています。何回もこの作品は読ませていただいてとても好きな作品です。サンプルを読ませていただきリバイタライズもとても楽しみにしてます♪是非更新よろしくお願いします!! (2021年6月14日 23時) (レス) id: a8cfd4ab6b (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - リバイタライズ読みました!前の作品も読みやすく面白くて最高と思ってたんですがリバイタライズが圧倒的に良すぎて書き直しが読みたいです(笑)心情とか描写がもう…!語彙力が無さすぎて上手く伝えれない、、、。毎回更新の通知が来るのが嬉しくてたまらないです、、 (2021年6月14日 20時) (レス) id: 152376b941 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - やっぱり続き読みたいです!! (2021年6月14日 20時) (レス) id: ba820af92f (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 読みました!前より面白くなってるので、書き直しがいいです! (2021年6月14日 16時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin. | 作成日時:2018年7月12日 15時