松田が残していった厄介者 5【降谷零/安室透】

208 佐藤side ページ8

高木「さ、佐藤さん！少し冷静になりましょう！」


佐藤「分かってるわよ！」






鑑識からの現場写真を見ていると震えが止まらない





白鳥「現在防犯カメラの映像を元に犯人を追跡中です」


佐藤「Aちゃん.....」


白鳥「大丈夫です。血痕の量からして致命傷となる程の損傷は負ってないはずです。必ず見つけ出しましょう」


佐藤「......事件当時あの子が掛けていた電話の.....」


目暮「総員直ちに大会議室に向かえ！緊急捜査会議だ！」






捜査一課に響き渡った目暮警部の荒々しい号令に、皆が騒然となる







佐藤「緊急捜査会議....？しかも大会議室で？」


白鳥「....どういう事ですかね....言葉は悪いですがそこまで大きい事件では無いかと思いますが....」


高木「と、とりあえず行きましょう！」







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大会議室の左半分を埋める私達刑事部捜査一課



一体何が始まるのか



千葉「.....何をするんでしょうか....」


高木「向こう半分が空いてるのが気になりますね」







刑事部側がほぼ全員着席した時、再び扉が開き大勢の人が流れ込む







白鳥「.....こ、これは.....」









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佐藤「公安部と合同捜査とはどういう事ですか！？」



捜査会議後に抑えきれなくなって上司に不満をぶつける



目暮「私も不本意だがこれは警察庁の決定だ」


白鳥「....警察庁.....ですか？」


目暮「そうだ....仕方ない」


佐藤「それでもどうして公安部なんかと！」


風見「公安部“なんか”ですみませんでしたね」







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.....警視庁公安部警部補


風見裕也







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風見「今回の事件における捜査指揮も、我々公安部が行います」


佐藤「なっ！なんであなた達に指揮されなきゃいけな....」


目暮「佐藤君！」


佐藤「.....すみません、取り乱しました」


風見「これも警察庁の決断です。早速ですが作業に取り掛かってください」








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警察庁警察庁って、




一体なんなのよ









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佐藤「....それで、事件当時の電話の相手は見つかったの？」


高木「あ、あぁ....その件は.....」





あたふたとする高木君の様子に“まだ”だと察した








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安室「わざわざお探し頂かなくても結構ですよ」

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