松田が残していった厄介者 5【降谷零/安室透】

218 佐藤side ページ18

佐藤「捜査に進展は！」






・







居ても立っても居られず、朝早くに仕事に復帰する






高木「あ、佐藤さん！おはようございます！」


佐藤「挨拶はいいから！」


高木「あぁ...えぇ....まだ特に何もといった感じですね....」


佐藤「....そんな....」







もう3日目よ








捜査指揮を握る公安部によって敷かれた時間制限は、






今日が終わるまで






残り17時間弱








佐藤「どうするのよ....」


白鳥「現在、鳥羽の証言を元に長野県警と、警察庁が派遣した警察官、合わせて100人体制で捜索に当たっています」


千葉「....心配ですね。脱水症状等を起こしていなければいいですが....」


佐藤「私達は」


高木「.....と言いますと？」


佐藤「私達はどうすればいいのよ！100人で探そうとなんだろうと、この事件を捜査しているのは私達なのよ！そんな私達がどうしてこんな所で突っ立って.....」








もう何の余裕も無いのに


こうやって喋っている時間ですら惜しい






佐藤「....ごめんなさい。鳥羽良和は？」


高木「鳥羽は警察庁の要請で部屋を移されたのち、そのまま身柄を警察庁に処理されたようです」


佐藤「また警さ.....」


安室「佐藤刑事」








・








・









警察庁に対して“また”という言葉を使おうとした直後に、




さらにその言葉が似合う男の登場







・







安室「でしたよね？」


佐藤「え、えぇ....おはようございます....」


白鳥「.....あなたが松田陣平刑事のご友人で、現在松田Aさんの法的責任者という....」


安室「間違いありません。.....白鳥“警部”、キャリア組、警察庁ですね」


白鳥「.....ま、まぁ....」







そうだ



忘れてたけど白鳥君はキャリア組で、本来は警察庁所属








白鳥「今はほぼ警視庁の人間ですが.....」


安室「そうですか、それは失礼しました」


佐藤「....あなた、誰に許可を貰ってここに入っているの」







ここ数日で感じた違和感を言葉に乗せてしまう






安室「随分と怪しまれてるようですね。公安部ですよ、今回の事件の指揮は公安部の方々がとっているとか」





.....何勝手に






安室「特に進展は無さそうなので帰りますね」


高木「え、いいんですか？」


安室「僕にも“仕事”がありますので」

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