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104話 ページ7

嬉しかった。





安室さんが、私を手離すことができないと言ってくれたこと。




あぁ、私この人に、愛されてるんだなあって。




実感した。




勿論、私に彼と別れるとかいう選択肢は毛頭ない。



だから、"強くなる"と言った。




あなたに守ってもらわなくてもいい、ただの一般人からの脱却。




凡人は、もう私に必要ないらしい。




安室さんは心底驚いたようで、目を見開いたまま固まってしまった。




そうだ、蘭ちゃんじゃなくて園子ちゃんの彼氏さんに教えてもらうっていう手もあるな………




あぁ、最近蘭ちゃんたちとお店に来てくれる世良ちゃんにジークンドー教えてもらうのもなかなか………




「……僕は、君から離れなくていいのか」




もんもんと悩んでいれば、ふと安室さんは口を開いてそんなことを言った。





『え?』




「これから先、僕と一緒にいれば必ず君にも危険がふりかかるだろう。君には、僕と別れるという選択肢はないのか」





うつむいた安室さんは、拳を握ったままそう言った。




そんな彼に私は___




『ない!』





「なっ…………」




キッパリと、そう言いきったのだ。




確かに、絶対また事件に巻き込まれるよ。




安室さんも忙しいし、いつもいつも守ってばかりではいられない。




それでも。








『だって私、零のこと大好きだから』





私があなたから離れない理由、それだけで十分だと思わない?





「っ………Aっ…!!!」





逆にごめんね、零。




あなたから離れてあげられなくて。




安室さんはがばっと顔をあげると、私に飛び付いてきた。




そして力強く私を抱き締める。




彼の温もりが、こんなに心地よかったことはあっただろうか。





私って、ほんとに幸せ者だ…___

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レモン - 読んでて、ハラハラしたり、思わず笑ってしまったり、とにかく楽しいお話でした! おもしろい小説ありがとうございます! これからも頑張ってください! (2019年12月12日 15時) (レス) id: 3deba30f55 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 面白かったです!! 最後「夢の国」でえぇっー、そこはトロピカルランドでしょ!?と思わずツッコミましたww 降谷さん視点好きですわ、強いて言うなら「僕」じゃなく「俺」が良かったです (2019年3月2日 0時) (レス) id: 397416eb50 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - ナオさん» ありがとうございます。番外編のリクエストまでいただけるとは!考えてみますね! (2018年7月26日 21時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - きのんさん» 結婚後ですか!考えてみます!ご愛読ありがとうございました。 (2018年7月26日 21時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - 素敵なお話でした!是非、その後のお話を番外編で読みたいです! (2018年7月26日 20時) (レス) id: be73906264 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リン | 作成日時:2018年6月23日 17時

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