128話 ページ31
_降谷零_
強くなる、あぁそうだな僕も賛成だ。
危険な目にあってほしくはないが、僕の身体もいくつもはないからすぐに助けてやれないこともある。
だが。
誰が沖矢昴のところに通うのを賛成した。
いや蘭さんも世良さんも忙しいのはコナン君から聞いたさ重々承知だ。
それにこれはAが僕といるためだけに頑張ってくれていることだ。
好きな女に思われて、そりゃ嬉しい。
が、それとこれとは話がちがうだろ。
なんでよりによって沖矢昴なんだ…………!
僕の彼女は不機嫌なまま家まで運転する僕をなだめようと必死に言い訳がましいことを横で言っている。
『ね、ねぇやっぱり沖矢さんに頼んだこと怒ってる?心配しなくても毎日コナン君が一緒にいてくれるからその辺は大丈夫だよ?』
コナン君が毎日同伴?あいつなら子供の前であってもお前に手を出すかもしれないだろう。
無言を貫いているのでAの話を無視しているような状態だ。
横目で一瞬彼女を見ると捨てられた仔犬みたいになっていて思わずヴッ…と声がもれた。
いやいや僕は怒ってるんだ、惑わされるな。
『…ほ、ほら!沖矢さんって爽やかだし誠実だし!流石に彼氏がいる女は範囲外でしょ!?』
握りしめていたハンドルがビキと音をたてて形を歪ませた。
『………』
Aは顔面蒼白で目を見開きひきつった笑みを浮かべている。
お前が言葉を発する度に僕の沖矢昴に対する嫉妬心がむくむくと沸いているの感じないのか。
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レモン - 読んでて、ハラハラしたり、思わず笑ってしまったり、とにかく楽しいお話でした! おもしろい小説ありがとうございます! これからも頑張ってください! (2019年12月12日 15時) (レス) id: 3deba30f55 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 面白かったです!! 最後「夢の国」でえぇっー、そこはトロピカルランドでしょ!?と思わずツッコミましたww 降谷さん視点好きですわ、強いて言うなら「僕」じゃなく「俺」が良かったです (2019年3月2日 0時) (レス) id: 397416eb50 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - ナオさん» ありがとうございます。番外編のリクエストまでいただけるとは!考えてみますね! (2018年7月26日 21時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - きのんさん» 結婚後ですか!考えてみます!ご愛読ありがとうございました。 (2018年7月26日 21時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - 素敵なお話でした!是非、その後のお話を番外編で読みたいです! (2018年7月26日 20時) (レス) id: be73906264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リン | 作成日時:2018年6月23日 17時