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15歳の年月 ページ5

僕と鈴弥は旅に出た。

血縁者は皆この世に居なくなっていたので、誰も気にする者は居なかった。

雫「僕、1度だけでも旅に出たかったんだ。ありがとう。鈴弥。」

鈴弥「俺も、誰かと旅に出たかったんだ。1人は何かと心細いし・・・。」

雫「・・・!鈴弥!」

鈴弥「へっ・・・!?」

僕は鈴弥を押し飛ばした。

そこで僕の記憶は途切れた。



目を覚ますとそこは軍基地だった。

男「お前ら旅人か。」

男はそう言った。

鈴弥「此処って軍ですよね!入らせて下さいませんか!?」

男「・・・!・・・あぁ、いいぞ。」



それから暫く経って、皆と仲良くなった。

男の名前は無く、ジンと呼ばれていた。

鈴弥「ジンさんって何であんなに優しいのかな、見た目と違って。」

雫「鈴弥、それは失礼だよ。」

ジン「何喋ってんだよ・・・。ほらっ。任務だぞー。」

鈴弥「俺は犬じゃない!」

(最初は鈴弥も慣れてなかったけど、今ではすっかり馴染んでるなぁ)

僕はそんな事を考えていた。

ジン「おい!雫!ちゃんと話聞いとけよー。」

ジンはニヤニヤしながら喋り出す。

ジン「今回は軍に潜入してきて欲しい。お前らは短時間で物凄く成長したから、これは試験だ。コレが成功したら次は上等兵になれるぞ。」

鈴弥「おー!頑張るぞー!なっ、雫」

雫「う、うん!」

(何か今な予感が・・・)

ジン「出発は明日だぞ!」

鈴弥「おー!ますます、楽しみになってきたー!」

雫「・・・・・・・・・・・・。」

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作者名:雨宮蓮 | 作成日時:2019年6月24日 13時

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