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「...一軍に、上がってもらうことは出来るか。」
「嫌です。」
うーん、まあこうなるよね...
部活中、遥人と一緒に監督に呼び出された。
一軍へのお誘いをぶった切る遥人。わかってはいたようだけど苦い顔をする監督とコーチ。
「俺たちのチームは、人に恵まれて、環境にも恵まれて、バレーをやるのに最適だった。...でも、俺たちは、バレーが出来ることが当たり前だなんて思ったこと無いし、時間が無限にあるとも思ったことは無い。いつだってバレーが出来てることに感謝したし、一回一回の練習を大切にした。...今の一軍じゃ、俺はプレーできません。」
遥人の強い言葉を聞きながら、私たちがこんなことをし始めたあの日を思い出していた。
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桜が咲き乱れる春。
鷲匠監督のお怒りを受けながらも晴れて青葉城西高校に入学した私たちは、さっそく男子バレーボール部の仮入部をしていた。
「マネージャー仮入部の一年岸野Aです。宜しくお願いします」
「仮入部のっ、一年花宮真央ですっ!よろしくおねがいしゃ...あ、嚙んじゃった」
隣の少女の態とらしい噛みと恥じらい。これ、ぶりっ子じゃん...。
開始早々嫌な予感。今まで私は友達に恵まれてて、ぶりっ子や悪女と言った知り合いは会ったことが無かったけど、どうやらここでは無理そうだ。
「よろしくね。今日は仕事の説明するね。」
「よろしくね!」
先輩マネージャーは二人居て、大人しそうな先輩と、綺麗な先輩。二人とも二年生らしい。
綺麗な先輩こと高瀬先輩には、最初から何故かいろいろ聞かれた。
部活に入った動機とか彼氏や好きな人の事。
恋バナ好きなのかな。と思って答えながら、もう一人の大人しい先輩の高瀬先輩に向ける軽蔑のような目が、気になった。
「じゃあ、まずスポドリの説明しようか。」
大人しい先輩に連れられて、水道へ行く。
「わあ!すごい!」
沢山並ぶボトルの何がすごいのか目を輝かせる多分ぶりっ子こと花宮。
これに興奮する要素ってなんだろう...
「説明だけじゃ分からないだろうから、今日は私たちがやるのを見ててね。」
そう言った先輩に、花宮が反応する。
「えぇっ!できますよぉ!」
そう言って花宮はボトルを手に取り、水を適当に入れ、粉を大量に入れた。更にそれを落とす。
粉を入れるときに既に大量に粉が零されていたのに水に溶けきっていない粉がぶちまけられる。それを見て、これからのことを考えるとひどく頭が痛くなった。
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りぃ(プロフ) - 闇音さん、コメントありがとうございます。以前登場人物の名前変換設定で失敗してしまった時のが残っていると思われます、、意図的ではありません(><)ご指摘ありがとうございます!バクなのか何度訂正しても文字化けしてしまうみたいです、、また訂正してみます (2023年4月24日 19時) (レス) id: 059539aecb (このIDを非表示/違反報告)
闇音(プロフ) - 初コメント失礼します。何ヶ所か文字化けしているところがありましたが、意図的にされているのでしょうか? (2023年4月18日 0時) (レス) @page19 id: 4b6499a764 (このIDを非表示/違反報告)
噂のキャンディー(プロフ) - 遥人ォォォォォ!カッケェっす!夢主ィィィィィー!幸せになってね!号泣しました、この作品を作ってくれてありがとう!りぃさん! (2022年8月7日 9時) (レス) @page50 id: 527420b84e (このIDを非表示/違反報告)
アバラボネ - あ〜泣く〜やばいっすまじで泣くなんかもう大好き!!あ〜好き、語彙力失っててすいませんちょっとつかまえに行ってきますとにかく!!この作品が最高すぎましたありがとう!!! (2022年8月1日 23時) (レス) @page50 id: 8c98ac490b (このIDを非表示/違反報告)
椿 - めっちゃ面白いです!!がんばって下さい!!遥人が好き過ぎる (2022年7月28日 18時) (レス) @page49 id: 3764804c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りぃ | 作成日時:2021年12月30日 4時