第二十三話 会ってしまう ページ34
＿＿
「あ〜、疲れた疲れた」
夏目が大きく伸びをして歩き出す。
土曜日、烏野の面々は他の部活との体育館争いに負けて少し遠くのスポーツセンターで練習を行っていた。
IHが近づいていることもあり、いつも以上に部員は気合が入っていた。
そんな中変わらずマイペースな夏目は練習をそこそこにこなして休憩をとっていた。
すると外がガヤガヤしてくる。
女の黄色い歓声のようなものが近づいてくる。
「なんだ？」
「次の団体か？」
「いえ、まだ時間少しありますけど．．．」
すると二階にあるバルコニーに見覚えのあるジャージがたくさん見えた。
「げっ青葉城西．．．」
「大王様！！」
バルコニーから及川が覗いて嫌味たらしく手を振った。
「やっほ〜。元気に練習やってんね。あ、夏目くん！君俺のことブロックした！？」
「．．．勝手に登録されたんだから勝手に消すのも自由で〜す」
「なんで！？」
腹の立つような笑みの及川に夏目が眉を顰める。
「あんたアイドルしたいんならバレーを辞めたらどうです〜。もしくはあれどっかやって〜」
及川に黄色い声をあげる女子たちを顎で指して夏目がコートへ戻る。
ちょくちょく睨んでいると女子も青葉城西も気付けばどこかへ消えていた。
＿＿＿
＿＿＿＿
「よし、片すぞ！」
澤村の声にみんなが荷物をまとめ、受付の方へ行く。
するとそこはまた騒がしくなっていた。
「相変わらずチャラいっすね及川さん」
「人のことは言えないんじゃないかな〜二口くん」
先ほどの青葉城西と伊達工業がバチバチ睨み合っている。
というか主に及川と二口の2人が。
その他はどうでも良さそうにしていて、止めてくれそうな茂庭と岩泉は離れた所で話に盛り上がっていた。
「あっ、烏野じゃーん」
こちらを見つけた二口がニヤニヤして絡んでくる。
二年、三年がビビっている東を隠した。
ほんとこの人見た目詐欺だよな〜。
夏目がくだらない言い合いを傍観していると、視線を感じた。
その方向へ顔を向け、ある人を見つける。
夏目はずんずんと伊達工業の横を通り過ぎ、及川の横を通り過ぎ、青葉城西の奥の方に居て、踵を返してどこかへ行こうとした男の手を掴んだ。
「＿＿＿＿おい。」
普段の間延びした声とは違う、腹の底から出したような低い声に、皆驚き、そちらへ注目する。
男が振り返る。
「なんで逃げようとしてんすか。＿＿＿＿清さん」
それを見た日向は驚きと共に思った。
あ、この人合宿の時に会った夏目と同じ中学って言ってた人だ。
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シマエナガ - ぶりっ子と悪女とモブのヒロインがいる部活とかカオスでしかないから。【ハイキュー】もめっちゃ推してます！これからも頑張ってください！応援してます！ (4月20日 21時) (
レス) @page15 id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ - めっちゃ面白いですね！ 次の投稿待ってます！ 執筆頑張ってください！ (4月20日 21時) (レス) @page15 id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ - とても面白いので、続きがきになります!更新の方をよろしくお願いします!頑張ってください。 (2022年7月27日 16時) (レス) id: ed83340cb6 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ - 過去に何があったんだろう…。面白いので頑張ってください！！ (2022年7月16日 19時) (レス) id: 8636a40c43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぃ | 作成日時：2021年9月5日 22時
