可能性と無限の翼【ハイキュー】

第二十話　変人速攻 ページ31

「あのチビよく飛ぶな〜」

「それ。レシーブはぐずぐずだけど運動神経かな？半端ない」



「うわ、リュウレシーブ上手くなったね」

「前がひどすぎたんだよ」







感想を思ったまま言いながら試合を観戦する一条と神楽坂




烏野の応援席にいる嶋田たちの視線をものともせずにいる









日向がコートで高く飛ぶ



目をつぶって思いっきり腕を振り下ろす




手の中にはボールが









「．．．は？」





気付いた時には宇佐崎の目の前にたたきつけられているボール








「．．．ははっなんだあれ」

「．．．面白れぇ」





目を見開いて笑う一条や神楽坂









「．．．ははっやるじゃんチビ」





目の前に転がるボールを見てこちらも目を見開いて笑う宇佐崎









ぞわっ









三つの鋭い鳳凰の視線にコート内の温度が下がる









「．．．盗めるもん全部盗んで持って帰ってやる」


「．．．高さと速さは絶対の武器ではないことにいつ気付くかな」



「．．．どこの誰が何と言おうと王者は俺たちだ」









三つの小さな呟きは烏にも猫にも拾われずに消えていった

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