内気な姫と陰謀 ページ39
「宝生様、これで計画は完璧です。それに実行犯も手配してあります」
宝生夫人の屋敷で地図を見ながらそう話す男は
いつもの表で見せる顔ではなく、狩の最中のような目つきをしていた
「これでまた、私は返り咲く事が出来るわ。それに姫麗は王妃に…フフッ あの桜蘭の小娘にわからせてあげましょう」
「そうよ。晋助様が愛したのは私だけ…あの女なんかに負けないんだから」
ーーーーーー
「吉田…松陽さん？」
「あぁ、俺の恩師だ」
その方が俺とお前に会いたいらしいと晋助さんに言われ、私達は二日後に松陽さんに会いに行くことになった
「先生は今、貧しい国で子供達に勉強を教えに行っているんだ。そして今回は活動報告も兼ねて帰国し、支援者である松苑大聖堂にいる」
今回は松苑大聖堂の司教も俺達に会いたがっているからこちらから出向くという事だ
「わかりました。結婚式のパレード以来街に出ていないので楽しみです」
「俺も愛する人を先生に紹介できて嬉しいよ」
「えっ…」
【愛する人】
晋助さんの口から出た言葉に体が熱くなるのを感じた
「私も晋助さんのこと愛してますよ！」
「……ッ」
私がそう言うと晋助さんは顔を赤くして部屋から出ていってしまった…
(どうしたんだろう…)
晋助さんにもらったネックレスを握り締めながら私はそう思った
ーーー
「えっ 晋助さんと一緒に行けないんですか」
「そうでさァ」
就寝の支度をしベットに入ろうとしていた所に
沖田さんが私の部屋へやってきた
話したい事があると言われ部屋に招き入れると
二日後は晋助さんと一緒に松苑大聖堂には行けないと伝えられた
「どうやら、高杉様の仕事の都合で高杉様が後から行く事になるみたいでさァ」
「あの、私が晋助さんの仕事を待って一緒に行くことは…」
私がそう尋ねると決定事項だから変更するのは厳しいと言われた。
肩を落としていると沖田さんが私の肩に手を置いて
「元気だしてくだせェ。俺がついてまさァ、だから…」
「おい、何してる」
沖田さんの言葉を遮り部屋に入って来たのは晋助さんだった
「今すぐ出てけ」
沖田さんは晋助さんにそう言われると黙って部屋から出て行ってしまった
そして晋助さんが私の元へ近づいてくる
「夜に自分の部屋に男を入れるなんざ、無防備すぎらァ」
「す、すみません」
これからは気をつけろと怒りを込めたその声に
ビクビクしながらそう答えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梍鵺(プロフ) - 桂さんのことをズラでは無くヅラと呼んでいる筈です。間違っていたらすみません。 (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいり(プロフ) - KAGUYAさん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！ (2017年5月29日 21時) (レス) id: 362e68c016 (このIDを非表示/違反報告)
KAGUYA - この小説本当に大好きなんです！！高杉さんがイケメンです！！更新頑張って下さい！！ (2017年5月29日 21時) (レス) id: dab75e8136 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいり(プロフ) - ななさん» ☆ありがとうございます！更新頑張りますので応援よろしくお願いします！ (2017年5月27日 20時) (レス) id: 362e68c016 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - この小説大好きです！面白くて読んだあとつい☆連打してしまいました（笑）更新頑張ってください! (2017年5月27日 17時) (レス) id: 280c375423 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆいり | 作成日時：2017年5月26日 12時
