俺様王子と舞踏会2 ページ28
「やっぱりな」
Aの所へ行くと案の定、貴婦人達に囲まれ困っていた。
最初にAに話しかけられた近藤の妻は公爵夫人達によってAから離され、Aの回りにいるのは金や権力に溺れた薄汚いババア達だった
「A、迎えに来たぞ」
「晋助さん!」
俺が話しかけるとAは笑顔で俺の方へ駆けて来た。
「一曲踊っていくか」
「はい、お願いします!」
俺達は大広間の中央へ移動しオーケストラの演奏に合わせて踊り始めた。
クルクル回りながら踊るAはいつもより少しだけ大人っぽく…色っぽく見える。
二年前もこんな風に踊った。
ただ違うのは二人を隔てる仮面は…
壁はもう無い…
「どうしたんですか?晋助さん?」
「いや、何でもない」
ダンスを踊りながらAが心配そうに聞いてきた言葉にそう返すとまたダンスに集中し始めた。
俺達のダンスが終わると同時に舞踏会はお開きとなった。
「あの晋助さん。部屋に戻る前にお話したい方がいるのですが…」
「誰だ?」
お妙さんです。近藤さんの奥様で凄くいい方なんですよ。と話すAはどこか嬉しそうだ
「少しだけだぞ」
そう言うとAはいと返事をし近藤の妻の所をへ行った
様子を見ていると楽しそうに話しており、Aにも話ができる貴婦人ができたことに安堵した。
……まあ 後ろで泣きながらその様子を見ていると近藤は気にくわないが
そんな事を思っていると話し終わったのかAは俺の元へと帰ってきた
「すみません。待たせてしまって」
「別にいい。仲良くなれたか」
「はい!」
満面の笑みで答えるAに愛おしさを感じながら俺達は大広間を後にした
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梍鵺(プロフ) - 桂さんのことをズラでは無くヅラと呼んでいる筈です。間違っていたらすみません。 (2019年10月11日 23時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいり(プロフ) - KAGUYAさん» ありがとうございます!更新頑張っていきます! (2017年5月29日 21時) (レス) id: 362e68c016 (このIDを非表示/違反報告)
KAGUYA - この小説本当に大好きなんです!!高杉さんがイケメンです!!更新頑張って下さい!! (2017年5月29日 21時) (レス) id: dab75e8136 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいり(プロフ) - ななさん» ☆ありがとうございます!更新頑張りますので応援よろしくお願いします! (2017年5月27日 20時) (レス) id: 362e68c016 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - この小説大好きです!面白くて読んだあとつい☆連打してしまいました(笑)更新頑張ってください! (2017年5月27日 17時) (レス) id: 280c375423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいり | 作成日時:2017年5月26日 12時