83話* ページ41
「馬鹿なの！？、ねぇ馬鹿なの！？」
「そうだよ、カバなの！？！？」
耳が痛くなるほどの大声で怒鳴られた。
まぁ・・・そうなるのも無理はない。
「・・・ありえないよ！フラン君、見送りにもいかないなんてっ・・！！！」
・・・・しょうがない。しょうがない。
こればかりはしょうがない。
「・・・あぁ！？・・・寂しくなる・・だと！？」
「ちょ・・涼、落ち着いてっ・・」
涼香が立ち上がり私の手首をつかんだ。
葎は必死にそれをとめる。
「・・・・・・・・・・あんたさ・・。 寂しくなったとしても、
見送りはいくでしょ・・？」
「・・・・・でも、昨日 お別れならちゃんと・・」
「・・ちゃんと・？？・・・それがちゃんとといえんのか！？」
「まぁまぁ・・・涼・・」
涼香にそういわれるのも無理はない。
普通だったら彼氏にいくら見送りにくるなといわれてもいってしまうものだろう。
・・・・きっと私は怖いんだ。
見送りなんていけば、またさよならできなくなってしまう。
「・・・・・・Aさ・・」
「・・・・ん・・？」
「・・・・・・・もし、今それが正解だと思っていたとしても、
・・・・いつかそれは後悔することだと思うよ」
「・・・・後悔・・・？？」
涼香は珍しく真剣な表情だった。
・・・涼香だけじゃない・・。
葎も真剣な表情だった。
・・・・2人は私が知らない間に
たくさんの思いをして、強くなったような気がする。
「・・・・・・・・・・今はわからなくてもいいから。・・・見送りいってあげなよ」
それが私たちのお願いでもあるから
って・・・
いつの間にか私たちの間に、今までにない暖かさがあふれていた。
私はちょっと戸惑ったあと、
重い足をひきずるように 玄関に向かった。
・
84話*→←作者４丁目 あけおめスペシャルッ！（よーんっ！）←
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧みんく(プロフ) - がんばってくださいっっっ！！興奮しました((萌えました(((((((殴 ３章楽しみです♪♪ (2015年3月10日 22時) (
レス) id: 4c374be14d (このIDを非表示/違反報告)
虹オオカミ(プロフ) - 林音さん» 公立終わったんですねっ！お疲れ様です！！頑張ったんですもん！林音さんなら大丈夫ですよっ！！ (2015年3月10日 22時) (レス) id: 57049296da (このIDを非表示/違反報告)
林音(プロフ) - 虹オオカミさん» 公立終わりましたよーっ！これから更新がんばります！ たぶん公立落ちたかと・・（（ (2015年3月10日 20時) (レス) id: 7976207916 (このIDを非表示/違反報告)
林音(プロフ) - 山さん» 私も、書いててベルのほうがイケメンになってしまっていることに気づきました（（ ありがとうございます、がんばります* (2015年3月10日 20時) (レス) id: 7976207916 (このIDを非表示/違反報告)
山 - フランを応援するベルに惚れました…… 楽しめる作品でニヤニヤしつつ読みました。……何を書きたかったか分からないですねスルーしてください（笑） (2015年2月27日 0時) (レス) id: d48879ed35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林音 | 作成日時：2014年7月26日 22時
