☆１５８ ページ14
「なんで待っててくれたの？」
水を飲んでるｱﾙﾐﾝにそう言えば
ｱﾙﾐﾝ「んー？なんでだと思う？」
「まだお腹いっぱいで動けないから？」
ｱﾙﾐﾝ「Aじゃないから違うよ(笑)」
ちょっと失礼なんだけどこの子…
ｱﾙﾐﾝ「Aと２人でいたかったってのもある」
目を見つめて話すから恥ずかしくなって目を逸らす
ｱﾙﾐﾝ「照れちゃって…可愛いなあ」
「何それ〜…」
ーｱﾙﾐﾝsideー
食べ終わってお店から出る
「…ねぇｱﾙﾐﾝ…背伸びた？」
そう言って僕の顔を覗き込むA
ｱﾙﾐﾝ「そうかな？最近測ってないからなあ」
「じゃあ明日学校の保健室で測りにいこ！」
なんでAはこんなに可愛いのかな…
ｱﾙﾐﾝ「しょうがないなぁ〜」
そんな話をしながらついたｲﾙｶのﾌﾟｰﾙは
沢山の人集りでｱﾆたちが見えなくて
「…ｱﾆたちどこだろー…」
ｱﾆ「Aこっちー！」
「あ、いた！」
案外近いところの一番前を乗っていて
舞台の正面の一番いい席だった
《続いてはーｲﾙｶの大ジャンプ！
水かからないように気をつけてーー！》
ｱﾙﾐﾝ「A待って〜水かかるよ〜」
「えー？なーにー？」
あのタイミング
あのリズム
あの距離感
ｱﾆはﾍﾞﾙﾄﾙの洋服に包まってる状態だけど
やばいこのままじゃAの洋服ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮになるじゃん
ｱﾙﾐﾝ「…目使わなきゃ」
その瞬間 イルカのスピードが遅くなった
もう遠くにいるAを追い掛けて
自分をイルカに背を向けるように
片手で抱きしめて体でAの壁になり
違う方の手であらかじめ用意しといたマントを
自分たちに水がかかるタイミングに合わせて
広げて 水を弾き飛ばす
ﾊﾞｻ ｯ
《おぉ〜》
ｱﾙﾐﾝ「大丈夫？水かかってない？」
「ｱﾙﾐﾝ…ありがとう。目使ってまで私の事守ってくれて」
《たった一枚のマントで彼女を救い
イルカよりも目立った彼氏へ拍手ーー！》
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
ｱﾆ「かっこよかった！ﾅｲｽｱﾙﾐﾝ！」
ﾍﾞﾙﾄﾙ「Aの洋服濡れなくてよかったね！」
《さてｲﾙｶちゃん！今日のﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄは2つあります！
会場のお客さんに渡してきてくださいなぁ〜！》
ｱﾆ「…私？」
《一人目が決まったみたいですね！
じゃあお姉さんお名前教えてください！》
ｲﾙｶｼｮｰの司会者がｱﾆに言う
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作者名：Starose
| 作成日時：2016年12月1日 1時
