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『それ、はそうかもしれないけど』
「何があなたをそこまで追い詰めたの」
『だって、直樹は人気者で仕事だって忙しくて』
「そりゃ忙しくさせてはもらってるけど俺はこの仕事が好きでやってるしあなたが支障になることなんてないのよ?それにどんなに人気になったって俺が一番好かれたい相手はあなたなんだから、あなたがそばにいてくれないとだめなのよ。俺は」
「私が?」
「そうよ?」

あなたって想像以上に鈍いのね、と慈しむような表情で私の頬に手を添えた。

「俺はあなたが好きだからこうして全力で引き留めてるのよ。これでも結構焦ってるんだからね?いきなり別れを切り出されて」
『ごめん...』
「次からは極端な考えに陥っちゃう前にちゃんと俺に話して。俺はありったけの言葉であなたの不安を取り除いてみせるから」

わかった?という問いにうなずくと、安心したように直樹は微笑んだ。

「もう夜も遅いから寝ようか。荷物は明日一緒に戻してあげるからさ、今は俺を不安にした責任取ってよ」

KodamaTomohiro→←TakahiraKuruma



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作者名:苺砂糖 | 作成日時:2024年2月10日 22時

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