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私、A。……亡くなった親友に何も言えないまま中学生になりました。


私の親友、奏は、小学6年生の時に亡くなったの。奏と2人でした約束を果たせないま


ま……。


それでも、私は約束のとおり吹奏楽部に入部した。楽器はホルン。


そんなふうに、前向きな気持ちでいるようにはしてる。


でも、たまにかんがえちゃうんだ。朝、1人で音を出すときに。


私が奏と築き上げた友情って何だったんだろうって、ね。


それをまた、今日も考えちゃった。今、部活の時間になってすっごく後悔してる。


いろんな感情をおさえながら、今日も私の楽器の音は響いてる。


部活が終わり、学校を出て家に向かう。


「A。」


「翔也君⁉」


翔也君が声をかけてきた。彼は奏のいとこなの。


「まだ奏のこと気にしてんの?」


「……。」


すると、翔也君は私の肩をポンとたたいた。


「気にするな。友達はまた見つければいいだろ。……見つかんなかったら、


俺が友達になってやるよ。じゃあな。」


そう言って、翔也君は走って行ってしまった。私はぼーっとつったっている。


『A、もしかして、翔也に……』


「それはない!!!」


と言って振り向くと……


「奏‼…ど、どうしてここに……?」


そこにいたのは亡くなったはずの奏だった。

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作者名:Hunny☆Girl | 作成日時:2019年10月2日 17時

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