生徒会長VS怖い人 ページ4
顔を合わせたはいいものの、僕の自己紹介から状況は進行しない。キャスター椅子からこちらを見つめたまま固まった一君。
「………ん」
「え？何て？」
何かを呟いたかと思うと突然立ち上がりこちらに突進してくる一君。まてまてまて！！これはあれじゃないか、「自分のテリトリーに何勝手に入ってくれとんねん、ワレ」的な、あれじゃないか？！ノックしなかった僕のバカｯ！！
なんやかんやと頭で考えるものの体は固まって何も出来ない。恐怖でぎゅっと目を瞑った。
すると、次の瞬間、訪れたのは強い衝撃や痛みではなく、優しい抱擁と―――
「ゆかりたんっ！」
全く聞き覚えのない女の子の名前(たん付き)であった。いや、誰だよ。ゆかりって。
「あ、あの…一君……？」
「ついに、画面から出てきてくれたんだねっ！会いたかった！ああ、可愛いっ！ずっとこの日が来ることを願ってたんだよ！」
「一君っ！！」
「一君なんて他人みたいに呼ばないで…。いつもみたいに朔夜君って………？あれ…おっぱ い何処に置いてきたの…？」
顔面蒼白の震え声で尋ねてくる一k……野郎に、とりあえず顔面に一発食らわせた、とりあえず。
「改めていうけど、僕は晴天A。聖蘭の生徒会長」
「嘘だっ！」
「嘘じゃねぇっつってんだろ！！」
手触りのいい絨毯の上に互いに正座して向き合い、改めて自己紹介をした。しかし、自己紹介を否定される。
何だよ自己紹介の否定って！！聞いたことねぇよ！！
「いい？落ち着いてよく聞いて？君は、春風ゆかりちゃん。お花の国のお姫様で、まだ幼き日に俺と結婚の約束をするんだけど、俺の幼馴染みの秋谷ももちゃんの呪いで深い眠りに堕ちて、それで…」
「お前の頭ン中がお花の国だろ」
長々と続く謎のトンデモ設定に口を挟む。だって、あのままだと終わりが見えない。
何なんだコイツ。頭おかしいのか。
「…まぁ、つまりは、俺がプロデューサーをするアイドルグループのセンターで俺のお嫁さん」
「いやどういう世界観っ？！」
一朔夜、ある意味怖い人物である。
―――――――――
亀更新、申し訳ありません…。
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続く (更新停止中)
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そろばん - 更新頑張ってください！戻ってきていただけて嬉しいです(*>ω<*) コメントしつれいしますた！ (2017年3月6日 1時) (
レス) id: 1578766265 (このIDを非表示/違反報告)
眼帯@引退作者(プロフ) - 蘭さん» そう言って頂けて本当に嬉しいです！励みになります！亀さん更新ですが、一回一回の質を高くしていきますので、温かい目で見守っていただけると幸いです。 (2017年2月26日 2時) (レス) id: aa33a52c48 (このIDを非表示/違反報告)
眼帯@引退作者(プロフ) - ひーこさん» 本当ですかっ？！とっても嬉しいですっ！設定だけ持ってきたような作品になりそうですが、楽しんで頂けるよう、精進します(*`･ω･´)コメント･応援ありがとうございました！ (2017年2月26日 2時) (レス) id: aa33a52c48 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - めっちゃ続き気になります！！！更新頑張ってください！！ (2017年1月21日 16時) (レス) id: 8c5744d643 (このIDを非表示/違反報告)
ひーこ(プロフ) - 三年前もこの小説の大ファンでした！！楽しみにしています！！更新頑張ってください！ (2017年1月2日 21時) (レス) id: 464a5e0fbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼帯@復帰 | 作成日時：2016年11月30日 18時
