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星が瞬く夜に ページ19





「ね、綺麗だね」



真夜中の屋上。
学校の外に出られない花子くんをトイレから連れ出して、無理矢理連れてきた。

今日は星が綺麗に見えるらしい。詳しいことは知らないけれど、友達が言っていた。だからどうしても2人で見たくて、連れ出して。

煌めく星も、輝く月も、すべてが私たちのためにあるみたいだ。綺麗だとか、そんな陳腐な言葉じゃ言い表せないなにかが秘められていた。


ぼうっとそれらを眺める花子くんの横顔を見つめる。嬉しくなかったかな。つまらないかな。…私と2人きりじゃ、ダメだったかな、とか。



「…クロサキは、この為に?」


「う、うん」



へえ。
なにを考えているのか分からないその返答に、胸がざわついた。
空から視線を落とす。星空と違って暗いそれらは、私の気持ちのように見える。



「ありがと、」


「へ、」



思わず顔を上げた。私に笑顔を向けて、指で丸をつくって空を見上げる。



「俺さー、生きてた時もこうやって星見たりしてさ。幽霊になってからは久しぶり」



だからありがとう。

無邪気に笑う花子くんに、いいえ、と笑う。
2人きりになりたい口実に、あなたの好きなものを使ってごめんなさい。
叶わない恋だって、分かっているから。
だからせめて、今だけは。真夜中に包まれて、誰からも見られない今だけは、君を独占させて。

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- まめさん» ありがとうございます。好きと言ってもらえて嬉しいです。ミッドナイトは実は私も気に入ってるので嬉しいです。笑 引き続きよろしくお願い致します。 (2020年2月12日 0時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 初コメ失礼します! ほんとにこの作品すこです、、ミッドナイト・メランコリックがほんとにすここです!更新頑張って下さい! (2020年2月8日 21時) (レス) id: a5d55e68a9 (このIDを非表示/違反報告)
- みどりさん» 好きと言ってくださっただけでもとても嬉しいです。引き続きよろしくお願い致します。 (2020年1月30日 11時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
- すばるさん» 神秘的…初めて言われました。とても嬉しいです。引き続きよろしくお願い致します。 (2020年1月30日 11時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
みどり - やだ好き(´∀`*)ポッ←簡潔にまとめました( ー`дー´)キリッ(簡潔にまとめすぎた) (2020年1月29日 22時) (レス) id: ae6be26781 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月24日 19時

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