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腐れ縁とは言いますが ページ15





「青春がしたい!」



放課後、いつものように迎えに来た幼馴染み__あまねに向かってそう叫ぶ。あまねは頭の上にはてなを浮かべ、急にどうしたの、なんて困惑する。

青春がしたい。2度目だが言わせてほしい。それは私の友人に彼氏ができたことが最大の理由だ。
隣のクラスの彼氏が迎えに来て、手を繋いでバイバイと手を振る友人が、無性に輝いていて。私もそんなことしたい!と思ってしまったのである。いやしょうがなくない?憧れるじゃん。

あまねにそんなことを説明すると、呆れたような顔。なんだ否定するのか、こっちは本気だぞ。



「迎え、ねえ…いつもしてるじゃん」


「…?」


「毎日のように迎えに来て一緒に登下校してるのは、その青春には入らないの?」



言われてみればそうだ。
かれこれ毎日登下校してるし、昔からそれが当たり前というように続いている。
けれど、なんか違うんだよなあ、なんて。



「あまねは彼氏じゃないじゃん」


「はっ、…まあ…そう、だけど」


「やっぱ青春ってさ、彼氏としたいよね。いやもちろん友達ともしたいけどさ〜。なんだろ、学生の特権!みたいな?」



ふうん、と興味無さげなあまね。机の上に置いていたペンケースをカバンに押し込んで立ち上がる。

確かに何気なく毎日帰っていて。最初こそ付き合ってるのかー、なんて冷やかされたりもしたけど、今はそれが当たり前になっているから周りもなにも言わなくなった。


あまねはそれを、どう思っているのだろうか。私はそれを当たり前のことだと思っているけれど、あまねは?…そりゃあ何年も続けているから嫌々というわけではないと思うけど、実はもう辞めたいとか、思ってないだろうか。



「ね、私といて楽しい?」


「…どうしたの?」


「いやあ…なんかさ、いつも一緒でさ。嫌じゃないかなーって、えへへ」



あまねが止まる。それに釣られて私も立ち止まって、後ろを振り返る。あまねの顔は読めない。怒っているような、いないような。少し怖い。



「嫌だったら毎日一緒にいない」


「あ、はは…うん、そっか。そうだよね」


「Aこそ、俺といて嫌になった?」


「そんなことないっ!」



気付けば大きい声が出ていた。
無意識だった。

ハッとしてあまねを見れば、けらけらと笑っていて。そういうこと、なんて言って1歩先の私を追い抜く。



「急に言うからなにかと思った」


「うっ、…ごめん」

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- まめさん» ありがとうございます。好きと言ってもらえて嬉しいです。ミッドナイトは実は私も気に入ってるので嬉しいです。笑 引き続きよろしくお願い致します。 (2020年2月12日 0時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 初コメ失礼します! ほんとにこの作品すこです、、ミッドナイト・メランコリックがほんとにすここです!更新頑張って下さい! (2020年2月8日 21時) (レス) id: a5d55e68a9 (このIDを非表示/違反報告)
- みどりさん» 好きと言ってくださっただけでもとても嬉しいです。引き続きよろしくお願い致します。 (2020年1月30日 11時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
- すばるさん» 神秘的…初めて言われました。とても嬉しいです。引き続きよろしくお願い致します。 (2020年1月30日 11時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
みどり - やだ好き(´∀`*)ポッ←簡潔にまとめました( ー`дー´)キリッ(簡潔にまとめすぎた) (2020年1月29日 22時) (レス) id: ae6be26781 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月24日 19時

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