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16. 買出しデート ページ16







久しぶりの外。

タクシーを呼んでありそれで移動をして行くらしい。



タクシーの中に居る時は特に話すことは無かったが、それでもその時間が俺には幸せだった。


目的地となるショッピングモールに着いて、メモ片手に商品を見ているAの隣に立ちながらその荷物を持つ。
傍から見れば俺たちはカップルに見えるだろう。買ってる量はえぐいけど。


俺としてもこれは滅多にないデートだとは思ってる。2人きりの時間って割と大事だしな。


「ん〜……多分、これくらいな気がする。」

「お、そろそろ終わりそうか?」

「うん、あとは絵心さんのカップラーメンだけだから。好きなの見てきていいよとはアンリ姉さんから言われてるから玲王、なんか見て回る?」

「…っぁあ、行こうぜ!」


買った荷物はロッカーの中へ一旦預け、何も持ってない状態にする。


「ほら、行くぞ。」

「……うん!」


エスコートするように手を差し伸べては僅かに頬を染めながらも嬉しそうにその手を取るAが可愛らしくて。

嗚呼、俺はやっぱりこいつが好きで大好きなんだと再確認させられた。



はやく、俺を見ろよ。

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作者名:刹那 | 作成日時:2022年12月27日 15時

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