Always with you【佐野玲於】

なんぱ ページ40

玲於side







詩音と一緒にクラブに行く。



亜嵐くんがDJやるんだって。







お互いよく行くし、一緒にいこってことで、玄関なう。









…しかし、1つ問題が。









「ねぇ、やっぱやだ」




「何言ってんの?ほら、行こ」








踊るわけじゃないからって、いつもとは違う大人っぽくて、色っぽい服。






シルエットがきれいなワインレッドのブラウスに、黒のタイトスカート。







…お姉さん、短いよ、きれいな足がでちゃってますよ。






そのうえメイクもいつもより大人っぽくて、髪もアップだし…





とにかく色気がヤバイよ、お姉さん。








「ねぇ、ほんとにそれで行くの?」





「おいてくよ?」









それは困るって急いで家を出て隣に並ぶと、




…あれ、いつもより顔が近い。





……ヒールだ。シックな黒いハイヒール、



10cmぐらい上がってんじゃないの?






心配しながらも会場について中に入る。









しばらくして、俺らに近づいてくる背高くてチャラそうな男。





「ねぇ、お姉さん、俺と遊ばない?」




「こいつ俺のなんで」




「お前には聞いてねぇよ、お酒でもどうですか?」




おまえなあ…芹沢詩音知らねぇのかよ。






「彼氏いるんで、別の人誘ってください。」






「そんなこと言わないでさぁ、俺の方が楽しませてあげられると思うよ?」





「ありえないから(笑)」


「てかさー、彼氏年下?釣り合ってないよ、お姉さんにはあんなガキ」






俺がキレそうになっていると、詩音が制止する








「お兄さん、身長何cm?」




「182だけど?」






「ごめんねー、175以上は対象外だわー。そもそも私自分かっこいいって思ってる人無理だし、クラブでナンパするような人もありえないわー」




「は?」





「あ、あと。こいつガキじゃないんで。タメだし。この人以上の男がいるとも思わないし、ましてやあんたなんて比べ物にすらなってないよ?」








悔しそうに離れていくそいつ。




こんな強気な詩音なかなか見たことないからびっくりしてると、





「彼氏なんだからもうちょっとなんか言ってよ(笑)」



って言ってくる。







「そんなかっこしてるからじゃん、声かけられるとか…俺のなんですけど。」





「ふふ、あ、亜嵐くんじゃない?」






いつもより10倍ぐらい大人な彼女。





それはそれでいいけどモテるのはやっぱ詩音最大の欠点だわ。









＿

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