＊12Heart ページ14
「………そ…っか、」
廉「おん。まぁ、Aちゃん程、辛い思いはしてこんかったけど。
でもな、少しはAちゃんを理解できる理解者やと思うで？」
そう微笑む廉くんの笑顔はどこか切なかった。
「……廉くん、ごめん。…私、勘違いしてた。廉くんのことだから、きっと
私みたいな思い、したことないんだろうな…。って思ってた。
何にも知らずに本当ごめん。」
廉くんが、切なさを隠して笑うからその分、ど…っと罪悪感が襲ってきて
謝らずには居られなかった。
廉「………！……ふはっ。…別にええんやで？会ったばっかりやしね。
それにさ、」
「…………？」
廉「そうやって、素直にちゃんと謝れるところいい子なんだなぁ。って思うで。」
こんな私に文句一つ言わずにそう笑ってくれた廉くんが
とても輝いて見える。
「あのさ、廉くん？」
廉「なぁーに？」
「“誰も俺を見てくれて無かった”って言ってたけど、そんなことないと思うよ。」
………私、私だから言えること。廉くんにだから言えることを伝えなきゃ……。
廉「じゃあさ、……Aちゃんは、俺の性格も見てくれてるん？」
不安気に仔犬のような瞳で私を見つめ、問う廉くん。
「うん、見てるよ。少なくとも私は廉くんのこと、ちゃんと見てる。
あわよくば、大切な友達にしたい。男の子嫌いの克服のためにも、廉くんと仲良くして行くために
も。廉くんのことは大切に思ってるの。」
廉くんの目を見て言いきった後、少し熱くなってた自分が恥ずかしく
なってきた。
でも、これは廉くんには前を向いててほしいから伝えたことなんだ。
廉「………ありがとう。Aちゃんってええ奴なんやな。」
「そ、そんなことないよっ。」
廉「……ほんまにありがとな。俺もAちゃんを大切にしていきたい。
俺をちゃんと見とくれとる人を大切にせなあかんよな。
Aちゃんも何か困ったことあったらいつでも頼ってな？」
「……っ！うんっ。ありがとう。」
自分が廉くんに言ったこととなんら変わりない言葉を言われただけなのに
“大切にしていきたい”って言われたとき胸を揺らした自分が居た。
「………何か、照れるね(笑)」
廉「そやな(笑)」
ふはは……って二人で笑いながら帰った。
…3年振りに男子と笑い合った日だった。
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れんちゃむ - りゅおさん» おひさ〜！本当に久々だねぇ。いっつもコメントくれてあざーすっ☆（笑）りゅおも頑張れっ！ (2018年1月21日 10時) (
レス) id: 4ca49d1eac (このIDを非表示/違反報告)
りゅお - お久〜！忘れられてないことを祈ります(泣)もう安定で面白い!!読んでて感情移入が凄い(笑)応援してるねっ!! (2018年1月19日 12時) (レス) id: 58bb4bb9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんちゃむ | 作成日時：2017年7月4日 0時
