第57話 ページ10
―作戦決行の日―
もうすでにエレン、ミカサ、アルミンは動き出していた。
A「…さて…
そろそろ私も行くとしようか…」
と、出発しようとした時…
リヴァイ「…おいA」
A「…？」
後ろにいたリヴァイに呼び止められた。
A「…何だ？」
リヴァイ「…」
呼び止めといてだんまり状態のリヴァイさん。
A「…リヴァイ？」
と、顔を覗き込んでやると…
リヴァイ「っ！」
びっくりしたように後ろにのけぞった。
A「…何だ首根っこ掴まれた鳩みたいな顔して…」
リヴァイ「…それを言うなら豆鉄砲を食らった鳩みたいな…だろ」
A「そうだったか？
．
．
．
…で？どうした？」
リヴァイ「…
．
．
．
ちっ…
…何でもねぇよ…」
と、ふいっと目をそらした。
A「何でもないって…お前…ツンデレか」
そう言って私があきれた様子でリヴァイをしばらく見ていると…
リヴァイ「…
．
．
．
…ただ…」
と、耳を真っ赤にして話し始めた。
リヴァイ「…今ならあの時のお前の気持ちがよく分かると思っただけだ…。
残される側ってのはこんなに辛いもんなんだな…」
A「…」
…それは…
…あれか？私が風邪を引いていた時のことか…？
リヴァイ「…だからA」
そう言うとリヴァイはそらしていた目を戻し、真っ直ぐに私を見つめてきた。
リヴァイ「…死ぬなよ…絶対に絶対だ。
…もし死んだりしたら…
…削ぐ」
A「いやそれどのみち死ぬじゃない私…」
そして私はクスッと微笑んだ。
A「大丈夫。もう簡単に命を捨てたりなんてしないから。何としてでも生きるから。絶対に絶対だっ」
リヴァイ「っ…
…ああ、当然だ」
リヴァイは再び耳を真っ赤にして目をそらした。
A「(ふっ…真っ赤っか(笑))」
．
．
．
A「…ではっ」
と、最後にリヴァイに敬礼の姿勢をとり…
A「A・フランドール、任務に行ってまいります」
とだけ言って私は立体機動で飛び立った。
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雲月 - 俺もリヴァイのしゃべり方だ… (2017年11月25日 7時) (
レス) id: e0161950e8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 今まで見てきた占ツクで一番感動しました涙が止まりませんでした (2017年6月9日 23時) (レス) id: 075f5f2e04 (このIDを非表示/違反報告)
アセロラ大福(プロフ) - すごく面白かったです！！50話のリヴァイのセリフに「ほかっとく」という名古屋弁が使われていると思うのですが、作者さんはその辺りの人なんでしょうか？ヾ(*・ω・)ﾉ (2017年4月11日 0時) (レス) id: de24761dfa (このIDを非表示/違反報告)
Ｍie(プロフ) - 月刊少女野崎くんのネタがイイ感じに入っててすごい面白いです！！これからも期待してます！！ (2016年11月27日 20時) (レス) id: f5759b7b2d (このIDを非表示/違反報告)
ユメキチ - 気になって見てみたら、とてもサイコーでした！ もう涙がとまらないです！(泣) (2016年10月30日 15時) (レス) id: 971f344d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れな | 作成日時：2013年8月1日 23時
