召喚先がハイキュー（ヤンデレ）の世界だなんて聞いてない……2

　第45話 ページ20

そこから香織ちゃんとずっと仲良くしてもらった。




お昼ご飯食べる時も、移動教室の時も一緒にいてくれた。




そんな日が数ヶ月続いた。




香織ちゃんという味方がいるのはとても心強かった。







夏休みに入った頃、私は忘れ物を取りに教室へ向かった。




部活で学校に来ている人はいたが、教室には誰もいないと思った。




でも教室から話し声が聞こえた。




A『(誰かいる……？)』




私はなんとなく耳を澄ませてみた。






クラスメイト｢そーいえば香織、いつまであいつの味方してんの〜？ずっと演技してるって疲れな〜い？｣




香織｢うーんまあね〜｣





教室にいたのは私のことをよくいじめてくるクラスメイトと香織ちゃんだった。





A『("あいつ"ってまさか私…？いやでも香織ちゃんがそんなことするはずな…)』






香織｢でもA見てるとおもしろいんだよね〜あと、私がAの味方じゃないって知ったらどんな顔するのか楽しみだし！｣














…………え？










　
香織｢言っておくけどAのこと友達だなんて思ったことないからw｣





クラスメイト｢だよね〜！Aにいつネタばらしすんの〜？｣





香織｢特にまだ決めてないな〜だってお楽しみは最後に取って置きたいじゃん？｣







その言葉を聞いて私は気付けば学校から走り出していた。




今見たのはきっと悪い夢なんだ……！




そう信じて走った。




ただひたすら走った。

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