35.▼恋愛鈍感を発揮した ページ6
貴「〜あっつ…！」
朝だというのに、早く日が昇り生温い空気が体にまとわりつく。手でパタパタと扇いでも生温い空気しかこない。
貴「なずな君〜、この地球をもうちょっと…、夏は5℃くらい温度下げてくれないかなー。」
なずな「おれににそんなことが、できるとおもっれ…思ってんのか、Aは…」
はぁ…とため息をつくなずな君。
疲れたような目の下には、くまが出来ている。
噛んだのを言い直したのは、気がつかなかった事にしてあげるよ。
私も人の事、言えないけどさ。あ、噛んだ事じゃないよ？
夜が寝苦しくて眠れないんだもん。
あっついし。窓開けると蚊に血を吸われるし。
うぅ。だから夏は嫌いなんだよ。…と言っても、冬になるとその暑さが恋しくなるんだよねぇ〜。人間とは欲張りな生き物だ。
そんなことを考えてて目に写ったポスター。
貴「花火、大会……？」
なずな「あぁ、うん。8月初め頃に近所で毎年やってるんだ。…行きたいのか？」
ポツリと小さく呟いた声を、聞き逃さず耳で拾ったらしい。
コクリと頷くと、
『そっか、じゃあRa*bbitsの皆も…』と言うので、かすれて消えてしまいそうな声を勇気を出してふりしぼり、『私はっ！』と声を出す。
なずな「うにゃっ！い、いきなり大きい声らして、どうしらんだっ！」
貴「私は…、その、花火大会に…、なずな君とふ、２人で、行きたい…」
我ながらよく頑張ったと思う。
ドクドクと速い心臓と、頬の熱さが思考を停止させ、頭を真っ白にさせる。
なずな「ん？良いけど。どうしたんだ？いきなり。」
そんな私が、バカらしくなるくらいに、なずな君はきょとんと不思議そうにしてる。
貴「いやーちょっとねー。」
恋愛鈍感発揮しやがって〜。なずな君め。
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れるり(プロフ) - みゅーさん» 教えて頂きありがとうございます！更新があまりできていませんが、応援していただけてやる気がでてきました！更新頑張りますっ (2017年12月29日 22時) (
レス) id: 062464fcfd (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - コメント失礼します！55話、「スケジュール張」ではなく「スケジュール帳」だと思います！とても面白くて毎回楽しく読ませていただいています。更新頑張ってください！ (2017年12月14日 20時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れるり | 作成日時：2017年8月3日 15時
