59.無表情…？ ページ32
貴「し、失礼しま〜す…」
音がたたないようにそーっとドアを開いて隙間から、様子を伺う。
しかし、見えたのは隅に置かれてる荷物だけ。
(…よく見えないなぁ、もう少しドアを開いてみよう)
音がたたないように気をつけてさっき開けた隙間の2、3倍開けると、ストレッチをしてたらしいリーダー、畑山 想空？ らしき子と目が合う。
や、やべぇ。見つをかった
想空？「…もしかして、A…さん、ですか？」
立ち上がって、私のところまで歩いて近寄ってくる想空？君。
少し首を傾げながら聞いてくる彼の問いに、コクコクと精一杯に頷く。
なんだ、どーすりゃいんだ？え？
『レッスンすれば良いんだよ』というツッコミしてくれる人もいないので、1人ぐるぐる混乱して取り乱してると、いきなり両手を捕まれてぶんぶん上下にふられる。
貴「え！？わ、う、え？」
想空？「初めましてっ、プロデューサーさんっ！俺、畑山 そ…ったあっ！！」
突然の事にさらにどうしたらいいのか分からなくなって、しどろもどろしてると、空想らしき子の頭を筒状のもので思いっきり叩かれた
その衝撃で想空？君は私から手をパッと離し、床にしゃがみこんで叩かれた頭の場所をさすってる。
呆気にとられたけれど、すぐに落ち着いてやっと冷静になり、『スコーン』と良い音なったなぁ、とか考えながら、想空らしき子を叩いた人をみると、その男の子と目が合い会釈された。
とりあえず、私も会釈すると、隣でしゃがみこんだ想空？君が頭を叩いた男の子を涙目で睨み付けながら、文句を言う
想空？「いったあ……もうっ、なにすんのさ！ひびきっち！叩かなくてもいいじゃん！ひび鬼って呼んでやる！」
ひびきっちとよばれる彼は、真顔で彼をチラッと見てから、私に向き直る。まるで彼の言葉が聞こえていないように表情がピクリとも動かない
貴「えっと…大丈夫なんですか…？」
さっきから隣で『スルーってひどい！』『ぱわーぱらさいと？だっ！』と、言動から『アホの子』と分かるような訴えをさっきからしてる想空？君に目をやり、いちよう聞いとく。
相変わらず真顔なひびきっち君は、『大丈夫です』と呟き、頭をさげる
響「想空が迷惑をかけてすいませんでした。」
謝罪して、顔をあげるとこけ色の瞳に私がうつる。
響「俺は2年B組の梅月 響です。今日はレッスン、よろしくお願い致します、A先輩。」
今までピクリとも動かなかった響君の顔が、少し目を細めた。
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れるり(プロフ) - みゅーさん» 教えて頂きありがとうございます！更新があまりできていませんが、応援していただけてやる気がでてきました！更新頑張りますっ (2017年12月29日 22時) (
レス) id: 062464fcfd (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - コメント失礼します！55話、「スケジュール張」ではなく「スケジュール帳」だと思います！とても面白くて毎回楽しく読ませていただいています。更新頑張ってください！ (2017年12月14日 20時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れるり | 作成日時：2017年8月3日 15時
