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朝食の支度 ページ6

うわぁっ、グロテスク★


「血腥いですね。薄気味悪い。」


「いつものことでしょ?なんか今日の咲羅変だわ。」


咲夜さーん!そんな疑わないで(^^;;


「そうですか?あら、あまり怪訝な顔を為さらないで。」


うん、凄い!ちゃんと咲羅さんの口調に変換される!


「あっ、咲羅!それ焦げてるわよ!」


いけない!私、料理ド下手クソなんだった!


うわー、お肉焦がしちゃった…………


「ごめんなさい…どうしましょう……………」


「………仕方ない。ちょっと狩ってくるわ。」


「嘘でしょうお姉様マジ男前。」


ヤバい惚れそう、っていうかもう惚れてたわ☆


すると咲夜さんはフフッと声を漏らして笑った。


その柔和な笑みと共に


「やっぱり今日の咲羅おかしいわ。」


と言い残して、気付いた時には消えていた。






静寂に包まれたこの空間で、失敗しないよう、


大人しく野菜を洗ったり食器を洗ったりしていると


「あら。」


世界は途端に色を失った。


これ、どっかで見たことある。


耳をすますと、僅かに静寂の内に響く、秒針の刻むリズム。


もしかして


私、咲夜さんの時止めた世界でも動けるのかなぁ。


二次元ってホント何でもアリだね!









「………………遅い。待ち草臥れた。」


紅い天鵞絨の篝火の中浮かぶ、年端もいかぬ少女らの影。


二人の端麗な貌に落ちる陰と、妖しく発光する二対の瞳が揺れる。


一方は不満げに玉座に身体を預け、深い溜息を吐く。


もう一方は生来大人しきを好まぬが故か、


枯れ朽ちた羽根を忙しく揺らし、七色の飾りが


その下で金属的な音を放ち、柔く光を散らした。


「私はお姉様が居ればそれでもうお腹いっぱいなのに。


……お姉様ったら欲張りね♪」

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作品ジャンル:ギャグ
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作者名:カツ揚げ | 作成日時:2018年7月16日 21時

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