…できない！ ページ28
『ゆきめ！早くやれ！』
神音「お前が ゆきめさんをそそのかした元凶だなっ！」
“一本ダタラ”は私がこれ以上 近づかないように、氷柱で攻撃してきた
神音「バン・ウン・タラク・キリク・アク！」
神音「五行連環、急急如律令！」
“五芒星”の“セーマン”をきり、真言を唱え…氷柱の攻撃を弾いた
防御は出来るが、これ以上 近づけない！
ゆきめ「っ………」
ゆきめさんは涙を流し、迷いながら…1歩1歩と、高橋先生に近づいた
そして左手をかざし、高橋先生に向かって雪を放ち始めた
神音「ダメだ、ゆきめさん！それで人間になったとしても、鵺野先生は……っ！」
『邪魔だっ！』
ゆきめさんを説得したくても“一本ダタラ”がそれを許さない
お願いだ、ゆきめさん…高橋先生を殺しちゃダメだっ！
ゆきめ「…っ……！」
だけど、ゆきめさんが放った雪はどんどん消えていった
ゆきめさんは膝から崩れ落ち、泣きながら…
ゆきめ「…できない！人を殺すなんて…私には…できない！」
リツコ「ゆきめさん…」
ゆきめ「ごめんなさい、リツコ先生…私、どうかしてた…」
良かった…ゆきめさんが、思い直してくれて……
そんな ゆきめさんを見て“一本ダタラ”は笑い始めた
『ククク…やはり お前は出来損ないだったようだな、ゆきめ』
『人を殺すだけで人間になれるだと、そんな都合の良い話があるわけなかろう！』
『人を殺せば、お前は氷の心を取り戻し、一人前の“雪女”として山に連れて帰れたが、それが出来んお前は妖怪失格！』
『妖気を吸い枯らし雪に戻せと、“山の神”に言われてきたのだ』
『これはお前を試す最終試験だったのさ』
なんて、奴だっ！
ゆきめさんの純粋な恋心を利用したのか！
ゆきめ「私…なんてことを…！」
ゆきめさんは高橋先生に手をかざし…
「パリン！パリン！」
高橋先生を拘束してた氷を割った
そして、妖気の塊を“一本ダタラ”に攻撃しながら…
ゆきめ「神音ちゃん！リツコ先生と一緒に逃げてぇ！！」
神音「ゆきめさん！」
『愚か者がぁ！』
「ドガァン！」
神音「ゆきめさぁーん！！」
このままじゃ、高橋先生も殺される！
私は一旦 高橋先生に肩を貸して、神社から逃げることにした
ゆきめさん、戻るまで耐えてください！！
私…あなたが…鵺野先生の事が…→←先生が好きなの！愛しているのよ！
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桜萌(プロフ) - うるふさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただいて嬉しいです！更新がんばります！(*^^*) (2021年2月18日 14時) (
レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - いつも楽しく拝見させてもらっています！いつか主人公の過去が描かれるのを心待ちに、これからも話を追い続けます！頑張って下さい！ (2021年2月17日 1時) (レス) id: 641c35b43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜萌 | 作成日時：2021年2月10日 2時
