貧乏神の力 ページ1
ー中華料理・満貫全席ー
私と鵺野先生は、いかにも高そうなお店に連れて行かれたわ
郷子「ここよ、ここ！開店セールでラーメン1杯300円なの！」
……本当に、300円で食べられるの？
私達はテーブル席に座り、ラーメンを頼んだわ
とても豪華で、とても300円で食べられるとは思えないラーメンだわ
ラーメンを食べようとしたら、お店のウエイターの言葉を聞いて固まってしまったわ
『開店セールは“昨日”まででございます』
『今日から1杯3000円』
………やっぱり、こうなるのね…
これが“貧乏神”の力かっ！
鵺野「トイレ行ってくる！」
稲葉さん達に怒った鵺野先生は、お手洗いに行こうとドアのドアノブにてをかけた
ウエイター「あ、お客様。そこは厨房で…」
ウエイターが止めたが、遅かった
鵺野先生はドアノブを回して、開けてしまったわ
そして……
ウエイター「当店の食器はすべて景徳鎮でございます」
厨房にあった大量の食器をほぼ全部割って壊してしまったわ
鵺野先生のお給料は、全てなくなってしまったみたい
ー数日後ー
神音「………」
鵺野先生…元々お金がないのに、さらになくしてしまったようね
そして、給湯室で鵺野先生が“貧乏神”に怒鳴っていたわ
鵺野「もう、堪忍袋の緒が切れた！許さんぞ“貧乏神”！！」
鵺野「なめやがって！髪の眷属だから鬼の手で切るのは我慢してきたが、もう勘弁ならん！」
鵺野「ぶった切ってやる！！消えてなくなれ！！」
鵺野先生は鬼の手を取り出し“貧乏神”を襲おうとしたが…
貧乏神「さもしいのお、まずしいのお」
貧乏神「オラァ、うれしいよ」
貧乏神「もっとおこれ、かなしめ」
貧乏神「たしかにオラァ、かんたんに切れるわい」
“貧乏神”は何もせず、ただただ笑っていた
貧乏神「だがな…オラの他にも、この世にはオラに一族が星の数ほどいるだ」
貧乏神「オラが消えても、すぐ他の仲間がおまえさんに憑くよ」
神音「どうして鵺野先生に取り憑くんですか、貧乏神？」
鵺野「神音！？」
私は我慢できず“貧乏神”に聞いてみた
どうして、鵺野先生に執着するのかを……
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桜萌(プロフ) - うるふさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただいて嬉しいです！更新がんばります！(*^^*) (2021年2月18日 14時) (
レス) id: f1af627f61 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - いつも楽しく拝見させてもらっています！いつか主人公の過去が描かれるのを心待ちに、これからも話を追い続けます！頑張って下さい！ (2021年2月17日 1時) (レス) id: 641c35b43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜萌 | 作成日時：2021年2月10日 2時
