【名探偵コナン】優しすぎる君が【赤井秀一】

優しい ページ23

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数分後、ウォッカさんが道の脇に車を止めて迎えにきて来れた。


「お待たせしやした。」
「いえいえさっき来たばかりなので気にしないでください」


ウォッカさんは助手席のドアを開けると私を中に導いた。


「ありがとうございます…」


アラサー(今は17歳くらいだけども)になるまでろくに男性とお付き合いをしてこなかった私としては、ウォッカさんのそのレディーファーストな行動がとても新鮮に映って、私もまだまだ現役だということに気付かされた。まぁ今は17歳くらいってことで全然現役だけどな‼


「これからどこへ向かうんですか？」
「『賢橋』っていう駅知ってやすか？そこに向かいやす。」
「わかりました。」


いやまぁぶっちゃけわかってないけど。私は景色を眺めるフリをしながらさっきのことを考えていた。…おそらく秀一はまだ宮野明美さんのことを愛しているのだと思う。

…良いなぁ宮野さん、愛した人に死んだ後まで愛されて。女冥利に尽きるよね…私なんて女として見られてないし…。むしろ私が死んだことを向こうが知らないんじゃないかレべル。…はぁぁぁぁ…虚しくなってきた。ぼんやりしていると車が止まる。


「ちょっと交渉するんでフォーギブンは待っててくだせぇ。」
「了解です。」


ウォッカさんは橋の上で車を止めて電話をするために車から降りた。私はその間暇すぎて寝た。
そして目が覚めた時には、よくわからないところにいた。




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