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優しい ページ2

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ああ私はなんて馬鹿なのかな、なんで私は今こんな“the☆殺人現場”みたいなところにいるのかな‼海の近くのコンテナの収容所、そんな殺伐としたところに私はいた。

近くには黒ずくめの男が2人、痩せた男と体型のいい男。その前に立っているのは宮野明美…秀一の彼女。何故こんなところにいるかって、会社の出張先として止まっていたホテルで彼女を見つけて、ちょっと話をしてみようと思ってついてきたから。

どうして急に秀一の前から消えたか、とか、2年間なにしてたのか、とか。急いでタクシーに乗って追いかけて、秀一に「宮野さん見つけたから、少し話をしてくるね、報告待ってて」なんてメール送って、やっと見つけたと思ったら宮野明美さんは拳銃を突きつけられ、修羅場(?)寸前。

ぶっちゃけ言わせてもらうと私はただのOLだからね⁉ただの秀一の幼馴染で、…それだけなのに。こんなに怖い世界に秀一は関わっていたの?確かにFBIは対犯罪者組織かもしれないけど、こんな危険だとは思ってなかった。

…怖い。自分の心臓の音が聞こえそう、てか聞こえてる。ドク、ドク、ドク、音は依然として静まってくれない。口からこぼれ落ちそうになる悲鳴を必死に押さえつけて、奴らが去るのを待った。

なす術もなくガタガタと震える体、頭は少しだけ冷静で、警察に連絡しなきゃ、とわかってはいるものの怖くて思ったように手が動かない。動け、動け。必死に警察の番号をタップし終わり、コール音が小さくなり始めてしばらくした、その時。



ぱぁん



拳銃が撃ち鳴らしたであろう音があたり一帯に響いた。それは恐らくちょうどつながった警察側にも聞こえたらしく、



ぱぁん、ぱぁん、…どさっ



何かを察知した警察は慌ただしく動き始めたらしかった。安心したけど、…さっきのどさっていうのはなんだろう、わかんないけど早く警察来て…‼

そんな私の想いが通じたのか、遠くからサイレンが聞こえてきた。ほっとしたのもつかの間、ばたばたという足音と共に人がこちらに来るのがわかった。



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- 完結に好きです。頑張って下さい! (2022年7月22日 20時) (レス) @page41 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
眠夢_(プロフ) - あのこんな私がアドバイスとか何様何目線ってかんじなんですけれどもビックリマークは色つきにするとういてしまうので!←黒字体にしたほうがいいかと思いますー (2021年10月16日 22時) (レス) @page13 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
川瀬 - くさん» マジレス失礼。長期間更新がない場合、読者による投票形式で完結か更新停止中か決まるんよ。だけん作者さんは悪くないんやで。 (2021年4月27日 1時) (レス) id: 41d0a0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結してねぇのに完結にすんな (2020年7月19日 3時) (レス) id: a025419695 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - お帰りなさい!! (2020年1月10日 1時) (レス) id: 95873548f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千瀬 | 作成日時:2016年10月31日 23時

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