標的20 空気の箱と雪の使命−３ ページ7
トーマ視点
｢勝利条件は唯一つ。
『相手を殺した上で指輪を完成させ、指に嵌める事』です。
尚、勝者にはザンザス様と沢田綱吉氏の何方が後継者になったとしても、雪の守護者になって頂きます｣
｢おい、それは可笑しいんじゃねーか｣
｢可笑しく等ございません、リボーン。
貴方も知る通り、これまでのボンゴレの歴史の中で、雪の守護者は初代しか存在しませんでした。
それは二代目から九代目の間で、雪の守護者に相応しい人間が現れなかったからです。
しかし今回、雪のボンゴレリングに施されていた封印は解け、永い眠りから目覚めました｣
｢雪のボンゴレリングは人を選びます。
故に慎重に選ばなければならないのです。
例え勝ったとしても、指輪に拒まれては意味がありません。
雪の守護者に相応しいのは、強さと資質を兼ね備えた者だけなのです｣
チェルベッロは其処で言葉を切る。
説明が終わった事に、ボクは胸を撫で下ろした。
用意されたフィールドもルールも、ボクが知っている それらと寸分違わず同じであった。
殺さなければ殺されると云う状況である事は変わり無いが、一先ず何もイレギュラーは何も無い。
修行で積んだ実力を出せば、きっと、勝てる。
そう自分に言い聞かせるも、何故か心の騒めきが治まらない。
「また、」チェルベッロが続きを言い初め、ボクの悪い予感は現実となった。
｢雪の守護者の使命は、『仲間の危機にのみ現れ、殺伐と敵を仕留める黒い雪』。
よって、今回お二人には、最も大切な仲間(人)の為に戦って頂きます｣
うぃーん、と云う機械音と共に、隠し扉の原理で壁が裏返された。
其処に磔にされている人間に、ボクは言葉を失った。
一人は見た事の無い、亜麻色の髪をした男だ。
そして、もう一人は……エメラルドに輝く髪と目の下に紫の模様を持つ、ボクの何よりも大切な存在で、でも置いて来てしまった少年だった。
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
