標的32 絶対させねぇ−２ ページ39
山本視点
「此処で死ぬのさ」マーモンの言葉で、触手の力がより強力になる。
その時、「極限太陽！」と聞き慣れた声が体育館の外から聞こえた。
次の瞬間には体育館が外から吹き飛ばされた。
その拍子に幻覚は解かれたが、瓦礫と化した天井と壁が押し寄せて来る。
拘束されたまま身動きの取れない髑髏が潰れそうになるのが見え、俺は慌てて髑髏に駆け寄った。
「ぶはっ」髑髏を抱えて瓦礫から顔を出す。
ベルフェゴール達の姿は既に無く、代わりに笹川先輩が立っていた。
笹川先輩が助けてくれたらしかった。
｢くっそ。まさか芝生頭に助けられるとはな｣
｢でも、彼奴らには逃げられたのな。
トーマも連れて行かれちまったし｣
砂利を握り潰す。
俺はまた彼女を助ける事が出来なかった。
マーモンはトーマを『彼女』と言っていた。
それから、ベルフェゴールはトーマを大切に抱えていた。
スクアーロがいないならまだ知られていないと思っていたが、間違い無い。
麗羅とトーマが同一人物である事を奴らは知っている。
指輪も全部取られ、トーマも連れて行かれてしまった。
此処のままじゃ、トーマを奪われて勝負にも負けちまう。
――今晩からの勝負に勝って、指輪と一緒に姫も返してもらうから。
(そんな事、絶対にさせねーよ)
「追うぜ」俺は髑髏の手を引いて立ち上がって、獄寺と笹川先輩に声を掛けた。
二人は「勿論だ！」と大きく頷く。
俺達は校庭に向かった。
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
