標的25 経緯と隠し事−２ ページ22
麗羅視点
｢麗羅も山本も、『並盛中学校』って所に行ってるんでしょー？
ならミーも其処に行きたいですー｣
テーブルに両肘を乗せたフラン君がまた言う。
あたしが並盛中に通っている事を言ったら、フラン君が何度も「行きたい」と言うのだ。
まだ中学生って年でも無いし、小学校の課程も終わっていないフラン君が行ける訳が無いのに、一向に諦めてくれない。
瞬間記憶能力を貰ったあたしでさえ何時も赤点なのだ、フラン君に中学生は早過ぎる。
第一、まず日本語が分からないのだから話にならない。
そう断ると、フラン君は不貞腐れながら頬杖を付いた。
もう食べる気は無いようだ。
残された可哀想な人参は、責任を持ってあたしが頂こう。
｢折角付いて来たのに、これじゃ意味無いですー｣
唇を尖らせ、ぼそりと呟いたフラン君。
『付いて来た』聞き捨てならない言葉に、あたしは前かがみになってフラン君を問い質した。
｢誰に付いて行ったの！？｣
｢何とか機関って人達に……。
な、何ですかー、急に｣
｢チェルベッロ機関！
どうしてそれを早く言わないの！？
さっき訊いた時は、『何も覚えてない』って……！｣
｢知らない人間に何か教えたくありませんでしたしー｣
目を泳がすフラン君の肩を掴んだ。
何故、どうしてチェルベッロ機関がフラン君の居場所を知っていたのだ。
そもそも、何故あたしの大切な人がフラン君だと分かったのだろうか？
何と言われて『付いて来た』？
フラン君は、何処まで知ってしまったのだろう？
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
