標的25 経緯と隠し事−１ ページ21
遅れてごめんなさい。
実は最近、全く筆が進まないのです。
争奪戦の終わりまでは一応出来ていますので、
その分は投稿させて頂く予定ですが、
その後は不定期投稿になる可能性があります……。
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麗羅視点
｢それで、山本とはどれ位仲良いんですかー｣
｢どれ位って。普通にお友達だよ｣
何とも言い難い質問にそう答えると、求めた答えでは無かったのか、フラン君は仏頂面でささみを頬張った。
慣れない手付きでフォークを扱う様子は微笑ましいのだが、フラン君は此処数時間、ずっと不機嫌である。
あの日、喧嘩別れになったのが嘘の様に、あたしもフラン君も再会の涙を流して喜び合った。
しかし、泣き止んだフラン君は山本君と獄寺君がいる事に気が付いた途端、警戒心剥き出しであたしの後ろに隠れた。
あたし以外の人間を見るのは初めてだから無理も無いと、二人はあたしの友達で無害である事を説いたのだけれど……二人が帰るまで、フラン君の警戒心が解ける事は無かったのだった。
言葉の壁がありながらも、山本君はフラン君に友好的だった筈だ。
逆に獄寺君は何時もの様に無愛想だったのだけど、フラン君がより毛嫌いしているのは、何故か山本君の方らしい。
人には相性があるので、これは仕方が無い事だとは思うのだけど……その割には、フラン君の口から山本君の名前がよく出る。
どうしてかなー、とあたしは麦茶を仰ぐ。
その時、フラン君の人参が殆ど減っていない事に気が付いた。
｢駄目だよ、フラン君。
ちゃんと人参も食べないと｣
｢やですー。これ、不味いんですもん｣
｢えー？ フラン君、野菜大好きだったでしょー？｣
｢でもこれは不味いですー。
なんか、変な味が付いてますー｣
ささみだけ浚え、フラン君はずいっと人参が残ったお皿をあたしに押し付けた。
焼かれ、味付けもされた人参から悲しみの視線を感じる。
変な味とは何か、あたしの味付けの事なのか。
フラン君の為に、腕によりをかけて頑張ったと云うのに。
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
